創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   神のジレンマ   カエル

世の中にはたくさんの宗教がある。仏教、キリスト教、イスラム教のように有名なものもあれば、そうでないものもあって国と地域によって入れる宗教が違ったり、それぞれの宗教でルールが違ったりと、宗教にはいろいろな形がある。そのため、宗教同士が対立してしまうことだってある。考え方の相違で、話し合って理解しあえるのならば問題はないのだが、自分の宗教が絶対的に正しいと狂信してしまっている人は、相互の理解を容認できるような寛大さを持ち合わせてはいないのだ。だから、9.11の同時多発テロなどが起こってしまったのだ。他の宗教を理解しようとせず排除しようとする社会の風潮はあってはならないものだと私は思う。

相容れない部分を理解しようとしない考え方がそうさせているのではないだろうか。有名な宗教には、よく絶対の神というのがいて仏教では釈迦、キリスト教ではイエス・キリストというように、絶対の神がおっしゃることは全てが正しく、キリスト教信者の考え方の中には、神は一人しかいないのだからキリスト教信者が仏教を認めることがないことは自明の理なのである。だから、そのような人の中にはしばしば狂信が度を越して他の宗教を排そうとテロを起こしたりする人もいるのだ。その人達にとって自らの命は二の次で、頭にあるのは「神の御言葉」ただそれだけなのである。

そのほかにも、話し合いということをせず武力で解決しようとする気持ちを持っているからではないだろうか。気に入らないことがあったら、相手を攻撃して言う事を聞かせる、子供の喧嘩のうちはまだ見ていられるが、それが国単位で行われるとそれは戦争となる。人間は昔から人を思いやり、なんでも分け合って生きてきた。しかし、人間が武器を持ち始めたころからそれは徐々に変容していった。矛先が「動物」から「人間」へと、「肉」から「土地」へと姿を変えていった。その名残が色濃く残り現代の社会を脅かすようになった。そんな社会では「喧嘩両成敗」という言葉すら恐ろしい。成敗し終わった世界には何が残るのだろうか、それはまさに「想像を絶する」。

確かに、社会は対立と競争によって発展してきた。しかし、現在の宗教観の対立は、まさに「不毛」という言葉が似つかわしい。核を持ち牽制しあい、いつでも攻撃できるんだと世界に見せびらかす反社会国家。それは、まるでガキ大将がおもちゃを自慢するようであり、見せられている私達は疲弊しきっているのだ。元々、宗教とはどう生きていけば人は幸せになれるかという事で原点は同じはずなのに、ここまで対立してしまうのはなぜなのだろう。「幸福に国境も性別も関係ない」はずなのに幸福になろうとしないというのは「神」でさえ「想像を絶した」であろう。ただ幸せを願い宗教を信じていた人間が、いまや報復の化身と化している。そういう人間には、もはや神の御言葉さえ不毛に響いているのだろうか。「幸せにしてあげたかっただけなのに」神は今、そうつぶやいているはずである。

   講評   mae

 いい清書ですね(^^)。
 来月も頑張って書いていきましょうね!


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