国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   アイデンティティ   しんご

 現代はアイデンティティ不定の時代である。それは第一に、近代以前は大人になることが共同体の一員に属することを意味し、元服のような単純な境目があったが、近代は大人になる過程を学校教育という長いプロセスに変えたからである。また第二に、近代以前は、子供期というものは存在せず、子供はそのまま社会の集団に参加していたが、近代以降は豊かな生産力を背景にした家庭の自立に伴い、子供が社会から隔離されて家庭内で育てられるようになったからである。社会の中で自分の役割を果たすことによってアイデンティティを持てるような人間に私はなりたい。
 そのためには、実際の社会を体験することだ。私も、以前、ボランティア活動を行ったのだが、自分の役割がみんなから期待されているということは、貴重な体験だった。私が行ったのは保育園だったのだが、初めの方はみんな私の事をお姉さんと思って関わってきてくれたのだが、だんだんと時間が経つにつれて、みんなが私の事を一人の先生と思うようになった。もちろん、そうやって先生として見てくれることは嬉しいことだったのだが、それだけ私も責任を持って園児と接しなければならなかったので、実際にボランティア活動をしているときはとても緊張した。しかし、保育園でのボランティア活動を行ったことによって仕事の大変さを味わうこともできたし、責任感の重さというものも実感できたので、とても良い経験になったと思う。
 また、社会も、いつまでも若者を子供扱いせず、重要な役割にどんどんつけていくことが大切だ。エジソンは、子供のころから列車の中で新聞を作って売る仕事をするなど、自立心が旺盛であった。それも、そういう自立を促す社会の雰囲気があったからではないか。
 確かに、世の中が複雑になると、子供という期間が長くなる傾向がある、しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」という言葉もある。私もこの言葉のように実際の社会で役立つ人間になるように頑張りたい。

   講評   suzuyo

 先週は急に代講になってしまい申し訳ありませんでした。

第1段落
 要点を「第1に」「第2に」という形で抜き出すことができました。とてもわかりやすい要約になっています。生き方の主題も上手に設定できています。
第2段落
 方法の一つ目を挙げ、体験実例を説明することができました。体験した事実を並べるだけでなく、考えたことや思ったことを書けていてとても良いです。
第3段落
 第2段落とは視点を変え、社会の仕組みという観点から方法を考えることができました。伝記実例にも挑戦できています。
第4段落
 反対意見への理解、名言の引用、生き方の主題。全ての要素を入れて上手にまとめられています。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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