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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   持久走をすることで・・・   カモミール

 「緊張するね。走り切れるかな。」
その声をかき消すように先生がスタートの合図をした。六年生の一、二月の体育は持久走と決まっている。芝生の周り六週の一キロメートルと少しを走りきるのが課題である。スタートの合図と同時にみんなが一斉に走り出す。他の人に惑わされず、自分のペースで落ち着いて走る。長距離の基本の姿勢である、手はあまり動かさない、体力の消もうを防ぐ走り方を心がけながら、ただ一心に自分の記録を作り出す。スタスタスタ、と私のくつ音が耳に届く。しばらく走ると焦点が一点に定まる。最後の一周。走っている感覚がない足をけん命に動かしスピードを上げていく。そして、ゴールに駆け込んだ。息を切らせながら見上げた空はまるで沖縄の海のようにすき通った青をしていた。
 母に持久走の体験をインタビューしてみた。短距離走は苦手で遅かった母だが、体力はあったらしく、持久走はクラスで三番目くらいに早かったらしい。走り出した時は真ん中くらいだったが、みんながスピードを落としていく中、同じ速さで走り続けたので、だんだん順位をあげていった。残り二周になると、わき腹がずきずきしたが、走り続けるうちに、楽になる瞬間があった。その後も痛くならなかったから、走り続けられる気がしてそのままゴールに飛び込んだ。それと同時に達成感が湧いた。だからこそ、次はもっと早く走りたいという気持ちが出て、タイムが伸びていったそうだ。
 持久走は、やる気を出すことにつながるから、自分自身をジャンプアップさせるのに大切な役割を果たす。それは今後に良い影響を与えるからやったほうがよいと思う。また、走ることは気持ちよいことで、自分の限界にチャレンジするのに等しい。もし走り切ることができなくても、思い出の一部となり、挑戦したこと自体、自信につながるのではないだろうか。精神的に鍛えられる持久走は、とても魅力のあるものである。だから、今後は走ることにチャレンジをし、精神の強さをみがいていきたいと思う。
持久走をしたことがない人も一度チャレンジしてみたらよいのではないだろうか。

   講評   utiwa

こんにちは、カモミールさん。
受験も終わり、ようやくホッとひと息というところでしょうか。
でも、この作文を読むと、まだ緊張が少し続いているような印象も受けました。無理もない。長い距離を走ってきたのですからね。「他の人に惑わされず、自分のペースで落ち着いて走る。」というあたりが、これまでのカモミールさんの努力と重なります。
(アドバイス)
★「三番目ぐらいに早かった」→正しくは「速かった」です。
(よくできていたところ)
☆会話から始めることができました。その続きの「その声をかき消すように…」「しばらく走ると焦点が一点に定まる」などという部分もいい表現ですね。引き込まれます。
☆項目「たとえ」が入りました。走ったあとの爽快感がよく出ています。
☆項目「聞いた話」が書けました。詳しくインタビューできましたね。自分と較べるとどうかという感想を付け加えると、なおいいですよ。
☆短い文を積み重ねていく書き方でリズムがよい。
☆受験コースの特訓(?)のおかげで、意見を述べるのがとても上手です。最後のまとめのところなど、力強く書けています。
大変よくできました。次は暗唱の説明もしますよ。





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