創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
夕食食べて億万長者 かひれ
「よっしゃ、仕返し発動。Hはすぐ泣くから。Mちゃん、十万払ってよ。」
「ええっ、そんな大金持っていないよう〜。」
「じゃ、約束手形十枚。」
「ガーン。」
私は、お母さんと弟といっしょに、亡くなったおじいちゃんの十七回忌のために名古屋へ行きました。
名古屋は、私のお母さんの実家で、今はいとこの家族とおばあちゃんが住んでいます。いとこは、私と弟と同じで、男女の双子です。春休みや夏休みはあっちに来てもらったり、こっちが行ったりで、年に一、二回会います。いとこたちに会うたびに、いろいろなことを教えてもらいます。たとえば、食べ終わったお皿は、小皿・おわん・お茶わん・コップの順に重ねる、ご飯つぶのついたお茶わんにお茶を入れ、たくあんなどでご飯つぶをとる、などなど。これではまるで、いとこたちが「みんなの作法マナーブック」みたいです。・・・いとこたちの説明はここまでにします。
いとこの家に着いた私たちは、おいしい夕食をいただきました。その後私たち双子二組は、人生ゲームをすることになりました。が、いくらゲームでもやりすぎだ、と言うくらいハードなものになりました。
ゲーム開始直後、私に第一のひげきがおそいかかってきました。就職しようとビジネスコースに入った私は、見事にコースをぬけてフリーターになってしまったのです。その後もたくさんのひげきがおそいかかってきました。けっこんのお祝い金がもらえず、でも子どもが四人も生まれ、何もしていないのに十万円払わされ、ふところが約束手形でいっぱいになって、ギャンブルでだまされて、もう大変でした。こうして私は、スズキ製の愛車と五人の家族とともに全財産三千円のフリーター億万長者として最下位でゴールしました。
私は人生ゲームをやって、一つ思ったことがあります。それは、たかがゲームでもこんなに大変だということは、人生もっと大変だ、ということです。山あり、谷あり・・・。
講評 ouma
エリザベスさん、こんにちは。
二月に入ってますます寒くなってきたね。風邪などひいてませんか。
書き出しを、人生ゲームのときの会話で始めていて、くふうができています。
「名古屋は、〜住んでいます。」「いとこは、〜双子です。」「春休み〜一、二回会います。」「いとこたちに会うたびに、〜教えてもらいます。」のところは、説明の「です」「ます」を上手に入れられました。いとこも双子なんだね。面白そう。
「これではまるで、いとこたちが『みんなの作法マナーブック』みたいです。」のところは、面白いたとえが使えました。
「ゲーム開始直後、私に第一のひげきがおそいかかってきました。〜最下位でゴールしました。」のところは、自分のしたことを、説明の「です」も入れながらきちんと書けています。
最後の思ったこと、いいまとめかたができています。「山あり、谷あり…。」のところは、…にしないで、もっとくわしく書いてほしかったです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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