国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私たちは旅、未知と偶然の要素を(感)   まいう

□日常の惰性的な生活のなかで閉ざされた私たちの心を、旅は開かれた、予感にみちたものにする。旅先で見たものや聞いたものは、しばしば私たちに新鮮なおどろきを与え、旅先で出会った出来事はしばしば私たちにつよい感動を与える。それはむしろ、人間がもともと持っているいきいきとした感受性をとりもどすことである。知識よりもなによりも関心こそがあらゆる文化や学問の原動力であると言えそうだ。関心こそが知を拓くのである。 これを読んで私が一番感じたのは、私たちは、旅をもっと楽しむべきだということである。「当易の主題」
□そのためには、まず、何にでも新鮮な好奇心を持つことだ。「複数の方法一」私自身、日々の生活に追われ惰性の流されてしまうと、変化を拒絶したり、井の中の蛙のごとく物事に鈍感になり思考停止状態になってしまいがちだ。食事一つ取ってみても、意識的にいろんな食物を摂る工夫をしないと、ある一定の枠内のメニューに偏りがちになる。だから、好奇心をもっていろんな食物を摂るちょっとした冒険を試みるだけでわくわくして新鮮で楽しい気分になれる。昨年の10月ごろから職場の同僚達と雨や雪の日、仕事でどうしても難しい時を除いて外食するようになった。だいたいは近所にある慶応大学の学食に行くことが多い。食堂が3つあり、定食ものだけでなく麺類や丼物、ちょっとした惣菜にデザートなどメニューが非常に豊富で安いと来ているからだ。この時期さすがに外は寒いが、今までならたまにしか外食せず、ほどんどがコンビニか弁当屋の弁当を買ってきて自分の机で食べていたのに比べると、外の空気を吸う機会が増え、生活に新鮮さと人間らしさが感じられるようになった。この前は慶応の学食に通うようになって初めて、キャンパス内で元大臣の竹中平蔵氏が教授と思しき人達と3人連れだって歩いているのに遭遇するというおまけもあった。「体験実例」こういった新鮮な好奇心を持つことで、生活の中に積極的に変化を取り入れる姿勢が育まれるような気がする。
□また、二つめとしては、老若男女問わず旅に出やすい環境を自ら作り出すことである。「複数の方法二」お話の世界ではあるが、桃太郎や一寸法師は親元を離れてより一層人間として成長し鬼退治までやってのけてしまっている。また歴史上の人物では明治時代にヨーロッパに留学した夏目漱石や森鴎外、北里柴三郎など日本の若い知識人たちは、そこから多くのものを得てそれぞれの分野で偉大な業績を残している。「歴史実例」さらに今やすでに国際競争時代である。日本の国内外に目を向け日々研鑽し成長し続けることが大切である。
□確かに、日常生活を大事にするという考えもわかる。しかし、人間は環境の変化によって精神も活性化する。時どきはころがらないと、人間の精神も苔を生じてしまうのである。「反対意見への理解」石橋をたたいて渡るばかりが能でない。石橋をいくつも勢いよく飛び越え駆け抜ける情熱と行動力が今の世の中を生き抜くには必要ではないだろうか。「自作名言」だから、私たちは、旅を、日常の生活をもっと楽しむべきだということである。「当易の主題」そうすれば人間に本来備わっているいきいきとした感受性をとりもどすことできる。いろんな物事に関心を向けることが人生を切り開くのである。 「書き出しの結び」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。今週の課題作文は、書きやすかったでしょうか。いいペースの提出ですね。
 第二段落の体験実例は、まいうさんの日常が垣間見えて、微笑ましく読ませていただきました。お昼ご飯の選択というささやかなことでも、マンネリ化した日常を脱する糸口があるのですね。
 第三段落の歴史実例は、あっさりと事例の紹介に終わった感があります。ヨーロッパに留学したとはいっても、たとえば夏目漱石と森鴎外ではまったく違った体験をしています。(鴎外はドイツ語が堪能で、書籍などの翻訳を口述で行うと、筆記が追いつかないくらいだったといいます。日本人であることのコンプレックスは、微塵も持たなかったようです。それに対し、漱石は留学中強いコンプレックスに悩まされていたそうです。)事例は一人に留め、「何を体験をし何を得たか」という考察に、もっと力を入れて書くと良いのではないでしょうか。

             
           
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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