国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   もう一度、教室の光景へと(感)   まいう

□子どもたちの身体の異変は近年、いっそう顕著である。まず他者への無関心がある。他者への気配りがないわけではない。しかし、その気配りはすれ違っている。またモノと出会いモノを道具によって操作する体験や文化が欠落しているのである。言葉という道具においても同様の事情がある。読むことと書くことは自己を構成し世界を構成する基本的な作業だが、その文化は急速に衰退しつつある。これを読んで私が一番感じたのは、もっと物との関わりを持つべきだということである。「当易の主題」
□そのためには、ものとの関わりを持ち、積極的にものを使っていくべきである。「複数の方法一」自転車は多くの人にとって身近な交通手段として利用されている道具である。私の場合以前使っていた自転車が盗難にあって新しい自転車にした時のことである。以前乗っていた自転車は毎日のように通勤に使っていたので外出する時は自分の体の一部と感じるぐらい体になじんでいた。この曲がりくねった道を通るにはどのようにハンドルを切る必要があるかあまり考えなくても反射的に体が動いたし、段差が多少あっても余裕で前輪を持ち上げることができた。ところが、買い換えた自転車だと、サドルのクッションが妙に硬く感じられるし、自転車のすべてが体になじまなく感じられ「俺って、自転車に乗るのが下手になったのかな」とショックを受けたことがあった。しばらくはなじまない感じが続いたが、頻繁に使っているうちにいつのまにか違和感がなくなっていた。「体験実例」こういった身体感覚は道具に限らず、スポーツでも、日常のちょっとした動作や言動でも積極的に使い込んでいく内に一体化していき、さらには当初の使い方を超えた使い方などもできるような感覚が人間には本来備わっているように思う。
□また、もう一つには、また、学校教育では、実験や調査など、物や人との関わりを必要とする授業に、もっと力を入れていくべきだ。「複数の方法二」西岡常一氏(文化功労者)のもとで修行した宮大工棟梁山本信幸氏についてネットで調べてみた。棟梁は職人の長。木工、瓦、左官など現場の職人すべてを仕切るのが役目である。棟梁は統率力はもちろんのことコミュニケーション力、調整力がないと務まらない。木造建築の幅広い知識とともに、職人を束ねる人間的な魅力が求められる。ここには人と積極的に関わって、人を理解していこうとする気持ちが求められるであろう。棟梁のもうひとつの条件は目利きである。木を見て選び、木を活かして使う能力が必要である。木は国内だけでなく、海外からも集められる。伝統建築のイメージとは違い、現代の宮大工棟梁は、木の産地、加工地に合わせて、そのつど作業の場所を変えるという国際的な動きが求められている。これこそ物と積極的に関わって理解していこうとする気持ちがないとできないことである。「歴史実例」
□確かに、今日では情報処理のセンスを身につけておくことも大切だ。しかし、その根底には物や人との関わりがなければならない。情報に意味があるのは、情報そのものに価値があるからではなく、その情報が背後の実体に結びついているからである。「反対意見への理解」人間は機械ではないのだ。仏作って魂入れずでは人間味が感じられず味気ないのだ。「自作名言」だから、もっと物や人との関わりを持つべきだということである。「当易の主題」現在の子どもたちに見られる異変として他者への無関心と他者への気配りのなさがある。またモノと出会いモノを道具によって操作する体験や文化が欠落している。言葉という道具においても同様の事情がある。憂慮すべき事態なのである。「書き出しの結び」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。字数、項目ともしっかりできています。進級試験合格です。おめでとうございます!
         
 体験実例で挙げた自転車の話は、わかりやすいですね。使い慣れたものに体がすっかり馴染むという例では、2月のバンクーバーオリンピック、男子フィギュアに出場した織田選手が、身体感覚が変わるのを恐れてスケート靴の紐を取り替えなかったため、本番中に紐が切れるというアクシデントがありましたね。そこまで繊細ではなくても、身体感覚は確かに変化するというわかりやすい例が書けています。
 「複数の方法二」では、「学校教育では、実験や調査など、物や人との関わりを必要とする授業に、もっと力を入れていくべきだ。」と書いたので、歴史実例もこの意見に結び付けられるといいと思います。木の性質を確かめる実験などはどうでしょうか。

         


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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