国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   狂気の必要性   ピプリー

わたし主題 要約 体験実例 たとえだじゃれ表現 わかったこと 常体で書く 題材 書き出しの工夫 構成。

人びとには常に「通常」いわゆる基準というものがある。その基準が人間を左右させ、「普通にそうでしょう。」という風に返事をよく済まされる。もし、その基準を逆らったとしたら人々はそのものを軽蔑の目で見てくる。一体、基準とは何なのかと思うときも多々あることであろう。その人間にとっての基準から考えて「普通」な気分との反対のことが狂気という。気が狂ったような感じだという。しかし、いつも基準にとらわれている人間も、常に通常で生活できるわけがないだろう。何か精神的に悩むようであったり、心のねじが破損したりは無茶をすれば誰でもなる。その時が狂気といえるのだ。では、人々にも「狂気」は必要性があるのではないかと私は思う。
 まず、人間に「狂気」がないと奮発することができないからだ。常に冷静で、同じような雰囲気で物事をしていたらいつまでも同じだけのペースでしか進歩しない。具体例であげてみるとする。勉強をするとき、いつも通りの勉強をしていればいつもと同じようにしか学習することができない。もし、受験生であったにも関わらず、いつもの気持ちで勉強をしていれば集中力も途切れ、なかなか勉強に打ち込むことができないだろう。受験勉強でもいつもはテレビを見ていたからといって休んでしまうと勉強する時間が減少してしまう。そのため、「いつも通り」では今の自分から抜け出せないのだと思った。私の友達も、いつも通りの生活をして、いつも通りの時間に勉強をしてばっかりでいたらテスト内容があまり分からず、もっと奮闘し勉強に入魂していれば・・・と後悔をしていた。結果、狂気というものを無くして通常通りに物事をすると「通常通りのときと同じ結果」となってしまうと分かった。
 また、第二の理由は狂気があると物事を成し遂げることができるからだ。データでは、男女ともに10代のストレス解消法は1位がカラオケである。どちらの性も15パーセント越えしていた。これは、カラオケでたまには思いっきり狂気に声を出すことが人間には必要であるということの象徴なのではないかと思われる。次に、私はこんな体験実例がある。ある春・・・私はあと一週間でピアノの発表会だった。しかし、そんな私には今だ不得意とする部分があったのだ。その部分になると異音を弾いてしまい、見せ所で情けなくなってしまう状況。もうその一部分は諦めかけていたのだった。しかし、同時期に姉の定期テストが待ち受けていた。姉の定期テストまでその時残り五日だった。その時の姉はとても集中していて、気が狂ったかの様に勉強をして苦手部分を次々と克服していっていた。そして母に、
「お姉ちゃん、気が狂ったかのように勉強しているね。」
不安げに眉をしかめながら言うと、母が言った。
「それが狂気っていうの。狂気があると、そのことについて熱心に取り組めるの。」
優しく微笑みながら教えてくれた。そう・・・その時姉は狂気だったのだ。そして私も、狂気にピアノを弾き始め、何とか克服できた。残念ながら本番、違う箇所を間違えてしまったが、とても華麗に弾け大満足な私であった。思えばあのとき、狂気というものを発見して、自分の性格をいかに活用できるか、を学べたのだ。
 確かに、時には冷静さも必要である。物事をしっかりと区別、判断していくことが大切だ。もし、選択肢を誤れば大惨事になることもある。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値をもっている。」という名言がある。その名言のように、狂気とは「通常」とは異なり、時にそうなることでの価値があるのだと私は考える。だから、人々にも「狂気」は必要性があるのではないかと私は思う。

   講評   yuta

 進級テストは見事に合格です!

●是非の主題:状況説明の後、『人々にも「狂気」は必要性があるのではないかと私は思う』という意見を示せました。
●複数の理由一:『まず、人間に「狂気」がないと奮発することができないからだ』。受験を例に挙げて、通常通りでは「通常のときと同じ結果」となってしまう、と説明できました。
●複数の理由ニ:『第二の理由は狂気があると物事を成し遂げることができるからだ』。ピアノで狂気の集中力を発揮して、“異音を弾いてしまい、見せ所で情けなくなってしまう状況”から脱せたのね。よかった♪
●データ実例:『男女ともに10代のストレス解消法は1位がカラオケである』。ある種の狂気がなければ、歌えませんよね〜。
●反対意見への理解:『確かに、時には冷静さも必要である』。そうそう、基本は冷静でないとね。
●名言の引用:しかし「子供は大人を小さくしたものではなく……」と名言を引用
●是非の主題:「狂気とは「通常」とは異なり、時にそうなることでの価値があるのだ」とつなげて、書き出しの意見に戻れました。
       

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