創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
イロリの社交 しんご
イロリの社交は、家族結合の社交であった。ひとつの火を通じて心がかよいあう。そういう不思議な力を火はもっていた。火が人間を接近させ、親密さを強める効果をもっていることをわれわれは直観的に知っている。火の共有による親密な人間関係に関して、日本文化はいろんな工夫を凝らしてきた。人間は実用性を超えて、火を人間関係調整の手段としても展開させてきたのであった。火は人間の心を和ませてくれる。私たちはこのような非合理的な気持ちも大切にして生きていくべきではないか。
そのためには第一に、自分の心の声に耳を傾けることである。私も、ものを買うときは、値段や理屈ではなく、なるべく直感で「これがいい!」と思ったものを選ぶようにしている。以前、私は友達が持っているからという理由でかばんを買った。しかし、まわりの友達が違うかばんを使い始めた途端、「自分は、なぜこのかばんを買ったんだろう?」という気持ちになり、それからはあまり人にながされず自分の意見をはっきりもつようにしている。
また、社会の仕組みも、非合理的なものを大事にするような余裕のあるものにするべきだ。この長文にもあるように、ルーズベルトは暖炉の近くでアメリカ国民に語りかけた。日本の首相も、イロリを囲んで国民に語りかければ、首相と国民の距離が近くなるかもしれない。
確かに、熱や光をとるという目的がはっきりしているときに、合理的にその目的にかなった手段を選択することは大切だ。しかし、私たちはもっと非合理的な気持ちも大事にしていくべきではないだろうか。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、非合理的なものの美点を私も発見したい。
講評 suzuyo
しんごさん、こんにちは。春らしい日が続いていますね^^暖かくなるにつれて、私の花粉症はひどくなるばかり…もう夏が恋しいです…
第1段落
バランスよく要約することができています。生き方の主題も適切です。
第2段落
方法の一つ目を挙げることができました。自分の心の声に耳を傾けなったことで後悔した体験で、逆に意見を裏付けることができています。
第3段落
二つ目の方法を挙げることができました。課題文を引用し、伝記実例をわかりやすく説明できています。
第4段落
反対意見に理解を示し、名言を引用し、生き方の主題に戻ってまとめることができました。これからの結びも書けていていいですね。
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