創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   法律で縛られずに   うまのすけ

 今日では、道徳的共同体をつぶしてきた法律的社会がふつうの社会となり、国家となっている。しかし、豪族など大きな共同体はすでにつぶされてしまっているが、依然として最小単位共同体の家族は残っている。共同体の本質は感覚であるから、理屈、理論すなわち知よりも情が尊ばれる。しかし、孔子はそうではなかった。彼が生きていた時代は、法が登場しはじめたころであり、法優先は異端の思想であった。このように法的社会と道徳的共同体との関係は、いまもってなかなか善悪の判断のむつかしい問題を抱えているのである。法は、共同体側から見れば、自分たちの体制を崩す悪であるとするのが常である。各種共同体が機能しなくなってしまった現代では、法的処理の間にはさみこまれる共同体的処理が、逆に不正なこと、悪であるとされる。このように、法的社会が形成されて以後、共同体との関係というやっかいな問題を人間は抱え込んできて今日に至っており、いまなおその解決法に苦しんでいる。だから、僕たちは、法でさばくのではなく、道徳的に解決していきたい。                 その方法として第一に法律で締め付けるのではなく、少し規則をゆるめていくことだ。たとえば、学校の規則などでも、『廊下を走るな。』と言っているのに、よく先生たちが廊下を全力疾走している姿をたまに見つける。なぜ、こういう規則が決められるのがわからない。単にぶつかると危ないからだと思うのだが。せめて、『できるだけ走らない。』というようにすればいいと思う。また、電車の中や街中で、小さい子供が、親に怒られていいるのをよく目にする。なぜ、子供は、親に怒られているのかわからないと思う。だから、よくテレビCMのように、なぜやってはいけないことなのかを言わなければならない。         その方法として第二に法律を執行する側の人間性を高めていくことだ。伝記実例で言うと、大岡越前守は、子供を争う二人の母親に『子供を引っ張て自分のもとに引き寄せた方が、本当の母親である。』といい、痛がる子供の声に思わず手を離した母親を本当の母にしたという伝記が残っている。とても心温まる話である。また、昨年、裁判員制度が導入された。この制度は、国民の中から選ばれた9人の裁判員と3人の裁判官が、裁判をしていくというものである。たしかに国民に裁判ということに関心を持たすこともいいと思う。しかし、そのために冤罪が起きてしまうかもしれないので、事件を起こした犯人を一方的に責めるのではなく、なぜこのような事件を起こしたかということを考えて判決を出してほしいと思う。                    たしかに法律で裁いたほうがはっきりするときもある。しかし、『辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使える人間になることが勉強の目的である。』という名言があるようにやはり、僕たちは人間の社会をよくするために、道徳的に考えなければならない。

   講評   kira

 うまのすけくん、こんにちは。今の世の中は規制や取締り厳罰化という流れで、どうしてそうなったのかという思慮に欠けているように思います。ばれなければいい、見つからなければOKとう卑怯な心が広がってきたのは悲しいことです。まず、罰するのではなく、中身を考えられるようになりたいですね。
 法をあつかう人の人間性も問われる問題になってきます。大岡越前はテレビで人情奉行として人気になり、いわゆる「大岡裁き」が有名ですが、現実の裁判ではどうでしょうか。裁判員制度がうまく稼動して、心が反映されるといいね。
 法もただのものさしではなく、心を磨く時の鏡であってほしいね。優しく生きられる社会にしたいものです。

★よく頑張りました!!


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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