国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   端的に言って、私たちは   みゆあ

 私たちは、お話を声によって伝達される文学と考えている。昔話には文学的な価値があり、それは、「私たちの心を楽しませ、人間についての私たちの理解を助けてくれるもの」とする。「心を楽しませる」とは、表現の形式から来る美しさも含まれている。それらのお話を、昔話に求める。なぜなら、昔話は本来語り継がれてきたものなので、声によって伝達されているという条件を満たすし、テーマは普遍的、根源的で表現の形式は簡潔で素朴な心の持ち主にもわかるようになっている。つまり、子供によく合うということだ。今日、昔話が子供向けになっているのは、このためだろう。昔話は文学のもとの形といえるし、良い語り手になるためにも子供のころから昔話に触れることは大切だ。
私は日本の昔話は小さい頃に読んだが、特に心に残っている作品はない。読んだことがあり、知っているというだけだ。しかし私はトルコに来てトルコの昔話を読んだ。(和訳されている本)すると、日本の「一休さん」にとてもよく似ていた。どこの国も同じようなものだと思った。トルコの一休さん「ナスレッディン・ホジャ」さんは、頭が賢く、何か困ったことがあってもとんちや知恵で切り抜ける。そして、みんなに慕われているので、とても良い人たちだ。また、一休さんは僧、ホジャさんはイスラム教の教えを説く仕事をしていて、ふたりとも宗教の人ということでも共通している。これはきっと、どこの国でも昔から宗教の教えを大切にしているということだと思った。
ネットで「昔話」と調べてウィキを見てみると、「むかし」という確かではない時や「あるところに」という不明な場所を発端句として用い、本当にあったかどうかは知らないけれどという心持ちで語り継がれる話。そのため、固有名詞を示さず、描写も最小限度にとどめ、話の信憑性に関する責任を回避した形で語られる。時代や場所をはっきり示さず、登場人物の名前も「爺」「婆」などのように性別や年齢などの特徴をもとにした普通名詞が多い。「てっぺんぐらりん」「どんどはれ」「とっぴんぱらりのぷう」などで終わることが多く、これを結句と呼称している。結句は地域によってそれぞれの言葉が用いられる。とあった。私は、昔話のあらすじはだいたい似ているのは、作った目的が同じだからかな、と思った。その目的とは、こういう人のように生きたい、という願いだと思う。
人間にとって昔話とは、生きるために大切なことが書かれてある目標(・・)だ。「灯台下暗し」ということわざもあるが、生きるために必要なことはほとんど、身近な昔話に秘められている。昔の人も、今に生きる人も、「こういう人になりたい」という願いは似ているはずだ。だから、むかしの人達は、文学という形で残していったのだと思う。しかし、今だんだんなりたい人が変わってきていて、それゆえ物語も変えられてきている。今の物語の中の、欲のない主人公たちが成功する。しかし、昔は良くのある人が偶然成功したという話が多い。そのことから、昔の人々の願いや生活、気持などがわかる。今の人が書いた文学も、未来に文学的な価値をもった話として残ることを願う。

   講評   ogi


 みゆあちゃん、こんにちは。良い作文が書けました。

【第一段落】 要約がとてもじょうずになりました! この調子でいきましょう。要約の後はカッコで(要約)とキーワードを入れておきましょう。構成の評価が◎になりますよ。
【第二段落】 昔話や伝説などは、各国で似通ったようなものが多くあります。そして、みゆあちゃんの言うとおり、多くのものはその国の宗教の教えに基づいています。昔話を通して、人間は、先人の知恵や教えを学んだのですね。良い実例が書けました。
【第三段落】 しっかりと調べた話が書けました。場所や人物を特定しないのは、昔話の特徴ですね。良いところに気付きましたね。目的がはっきりしていれば、場所や人物は何を当てはめてもいいということですね。
【第四段落】 的確に、じょうずにまとめることができました。昔話はその時代を反映したものでもあるのですね。良く考え抜いたまとめになっています。

      

<表記>
*頭が賢く、→頭が良く、または、賢く、
*今だんだんなりたい人が変わってきていて、→(例)今は、目指す人のタイプがだんだん変わってきていて

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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