低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2346 今日1325 合計51235
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自己主張の大切さ   たけたけ

香港では日本語が話せるという基準がすごく低くて、一言や二言しか話せなくても堂々と「日本語が話せる」という人が多い。しかし日本ではそこそこ英語が話せても「英語を話すことが出来ない」という人が多い。これは、日本人の「謙譲」を「美徳」と思う日本人の意識によっておこることであろう。日本人は対する人間の出方次第で自分の位置や行動を決めるきらいがある。そして、相手をどういう人間なのかを判断し、整理、類別しようとする。かくして人は、自分の立場を確保するために他人を型にはめたがり、その作られた方からはみ出て「打たれる杭」にならないように自分自身は「謙譲の美徳」を利用するのだ。僕は我々日本人はもっと自己アピールをするべきだと思う。
 その理由として第一に自分の良いところをアピールしないと自分のことを他人に分かってもらう事が出来ないからだ。この季節、たびたび受験のために出回っている三年生を見かけるが、受験では自分の良いところを面接者にアピールしないと受かることが出来ない。就職活動でも同じことが言えるが、面接の中で、「私は英語を話すことができません。」と英語を話せるのに言っていたらとても損をするであろう。少しぐらい出来なくても、「僕は英語を話せる!」と自身満々に言った方が他人に良い印象を残すことが出来るであろう。それに、初対面の人に挨拶する時やクラスの自己紹介の時などに良い印象を残すために自分の良いところをアピールすることは大切だと思う。
 また第二の理由としては自分の良いところを知っていないと自分が成長することが出来ないからだ。いつも消極的で自分をアピールしないでいると自分の能力を発揮できる機会を失って能力に磨くをかけることが出来ない。例えば、勉強が出来るのに勉強が出来ない、という人がいるが、そういう人は自分のレベルを他人に低く見させてそこそこの点を出してほめてもらおうとする人であろう。「自分はこのくらいだから勉強をしなくても良い。」と決めつけているのだ。もし「自分は勉強が出来る」と言っていたら、その言葉に値するような点を出そうとして勉強を頑張ろうとするであろう。それによって、自分の能力を最大限に発揮することが出来るであろう。仕事の目的・30代 収入37% 生きがい16%。60代 収入39% 生きがい45%(朝日新聞社 1997年)というデータがあるが、もっと自分をアピールして、自分の能力を生かしておくことが出来れば仕事も生きがいに繋がっていくのだと思う。
 確かに、時には謙虚さも必要だ。自己アピールをしてばっかりいると、ただの自意識過剰な人になってしまうし、自慢になってしまう。それに謙虚な心を持った方が時として良い時もある。しかし、「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言があるように、自分の良いところはどんどんアピールした方が良いのである。謙虚と自己主張を使い分けることが出来る人になりたいと思う。

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。日本人は「謙譲の美徳」を持っていると言われます。これは裏返せば「出る杭は打たれる」ことへの用心でもあるようです。協調しあって生きる工夫であると考えられますが、もっとじょうずに自分をアピールしたいものです。
 自己アピール力の必要性を感じる場面として、春の受験、就職活動を考えました。タイムリーですね。鋭い。志望校への意欲や、働きたい気持ちを伝える時、自分のよさを語れないのでは困ります。控え目にする必要は全くありませんね。
 自分の良さに気付いていれば成長できるということでは、自分は勉強できると明言した方が、より頑張れると指摘しました。不退転の決意というようなことでしょうか。生きがい、やりがいにつながるのがいちばんですね。
 たしかに自意識過剰では周囲から相手にされなくなります。しかし、努力したことのアピールをためらうことはありません。自分らしさは自分でプロデュースすべきでしょう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)