創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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行間と余白 F:F
僕は行間や余白といったものにもっと目を向けるべきだと思う。
その理由は第一に、行間や余白のように一見役に立たないものが重要な役割を果たしていることがあるからだ。たとえば、学校の授業でも静かでまともなものはおもしろくない。四か月ほど前の社会の授業の事だった。社会以外の普段の授業なら事業中でもペチャクチャ話し声がしているのだが、社会の先生だけは鬼のようなので、だれも話をせず、その日もいつも通りのまじめな授業で、教室中が静まり返っていた。しかし、その日は先生の顔が笑っていたのだ。先生の授業が変わりだしたのだ。明らかにその時の授業の内容はどんなことだったか思い出すことができないのだが、先生の話がそれていたことははっきりと思い出すことができる。それは塾のことだ。
「塾は今、月に二万円くらいするんだろ。ならば、塾の日に家で勉強をして、月に塾に支払いをする二万円をもらえばそれはそれでいいじゃないか。」
というものだった。これを聞いて、「なるほど」と思った。はたして、塾はいいものかがわからなくなった。 その理由は第二に、行間や余白というものがなかったら人生は疲れてしまうからだ。勉強ばかりやっていたとしても、集中力がなくなってしまう。データによると、収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかで、男性は、収入増三十七パーセント、時間短縮四十九パーセント、女性は、収入増二十八パーセント、時間短縮五十二パーセントとなっている。どうやら、男性・女性どちらとも、休憩を増やしてほしい事がよくわかる。ぼくだって、六十分勉強し、十分休憩して、また六十分やる方法と、まるまる二時間勉強するのとでは、どちらかというと前者の方が、途中でリラックスできてつかれないと感じる。
確かに中身が充実していることは大切だ。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物の事である。」という名言もあるように、行間や余白の存在を侮ることはできないと思う。
講評 tamon
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