創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   尊重し合える自分   snow boy

 日本には、一つ迷信が残っている。それは、外国人が刺し身を食べないという迷信だ。日本人が外国人と話し出すとまず、どこから来たのか、職業はなにか、そして三番目あたりに刺し身は平気ですかと聞く。毎回同じようなパターンである。このような質問は、実にどうでもいいと思う。もちろん外国人の中には、刺し身が嫌いな人も、好きな人もいる。好きな人に言わせてみれば、「刺し身を食べます」という札を胸につけてもいいとさえ思っているそうだ。

 さらに、もう一つ、日本語は外国人には絶対に話せない、そして外国人が仮に話せても絶対に読めないという迷信だ。この迷信は非常に根強い。僕も、アメリカ人の友達がいる。友達は、すごく小さい時から日本に住み、日本の学校で勉強していた。今では、日本語はすごく上手に話せるし、漢字もきれいに書ける。しかし、見た目は外国人。知らない人が見れば、日本の漢字を読めないと思うほうが圧倒的に多いだろう。ともかくこういうような迷信とか、外国人が理解できるというような態度は、相互理解の邪魔になると僕は思う。アメリカ人も理解の邪魔をするような迷信を持っているようだ。しかし、アメリカ人の迷信は、日本人が持っている迷信とまさに逆なのである。

 自分の考えが唯一のものと考えない視野の広さを持つことは大切だ。しかし、他人にわされず自分尾世界を深く掘り下げていくのも大切だ。昔話に「たのきゅう」という愉快な話がある。役者のたのきゅうが化け物に捕まったけれど、変装の特技を見せたら食べられずにすんだという話。役者は、自分が与えられた役の人物になり切ろうとして、自分の演技力を深く掘り下げる人が多いようだ。

 確かに視野の広さを持つことも内側の世界を深めていくこともどちらも大事だ。しかし、一番大切なことは、「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない。」という名言があるように、互いに尊重し合えるように自分を高めていくことである。

   講評   kanera

シールになっている項目♪
【構成・題材・表現・主題】…
<○要約>を工夫してとてもいい導入の段落にしてくれています。、また,<◎体験実例>も豊かに書いてくれました。実は,こういう<○>や<◎>の項目をしっかりすると,<●>の項目がいっそう際立ってくる,延(ひ)いては作文全体がしっかりしてくるというわけです。

シールになっていない項目♪
【字数・内容・表記】…
「僕も、アメリカ人の友達がいる。」は,正しくは「僕にも〜いる。」と表現します。言ってみれば「be」の時の主語ですね。それに対して「have」のときには,「僕も(は)〜」となるわけですね。「他人にわされず自分尾世界〜」…なんだそりゃ!?

【かかった時間】…40分。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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