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　　　大事な記念日　　　ミコミコ

　私の記念日と言えば、まずはじめに思い出すのは誕生日だ。というのは当たり前のことではないか。このほかにも記念日はいくつかある。そのなかでもとくにうれしかった記念日を紹介することにしよう。
　わたしにとってうれしかった記念日は7月27日である。この記念日は去年2009年にできた。
　2009年　7月27日　この日は私がやっている競泳の大事な試合の日であった。高知県で行われたJOC競泳全国大会へ出場するための切符がかかっていた。出場するためには、標準記録という各年齢別にあるタイムよりはやい記録をださなくてはならないのだ。その日私は50ｍの自由形で29秒12、100ｍの自由形で1分03秒39、50ｍの背泳ぎで32秒80よりも速いタイムで泳がなくてはいけない。前の年には、標準記録を突破できず悔し泣きをした。今回はぜったいに全国大会に行かなければ。という気持ちばかりであせっていた。
　「おはよう。」
背後で元気のいい声がした。この大会に一緒に出ている友達に笑顔であいさつを返した。緊張が高まってきた。
ウォームアップを終えて、自分の出番まで控え室で待っていた私のところへ妹が何か葉をもってかけてきた。よく見れば四葉のクローバーではないか。
「おねえちゃーん。公園でクローバーみつけたよ。」
私は驚いてクローバーをまじまじとみつめた。やがて、母が来て
「四葉のクローバーいっぱいあったよ。」
と興奮している様子だ。私は急いで友達を誘い公園へ走った。....炎天下の夏。暑い公園で草むらの中を探していると、
「あったぁ。」
簡単に四葉のクローバーを私一人で7つもみつけた。友達とあわせると13個にもなった。これまた急いで、控え室にかけ戻った、私は
「今日はチョーラッキーな日だよ。」
とにやにやしてしまった。そんな中1レース目の50ｍ背泳ぎがはじまった。....残念ながらタイムは一歩及ばず。
それでも私は気持ちを安定させ2レース目の100ｍ自由形に臨んだ。....1分03秒08で標準記録突破を果たした。次の50ｍ自由形では失敗。しかし、この大会だけは、チャレンジレースというもう1度泳げるレースがあるのだ。私は早速申し込み2度目のレースを迎えた。
「4コース山本さん　標準記録は....です。」
コールがあり1礼する。体をたたき、気合を入れた。....50ｍの背泳ぎも自由形も標準記録突破。私はこの時の喜びは忘れられない。
　7月27日は四葉のクローバーが見つかり私の小さな夢であった全国大会出場が現実になった、本当に記念すべき日なのである。
　その後、8月25日から大会の会場、辰巳国際プールのある東京へ飛行機で出発した。はじめての大舞台で緊張したが、自分の泳ぎができた。大会が終わると、何年も前から約束していた東京ディズニーランド・シーや、キッザニアなどへ遊びに行った。こんなに楽しい日ははじめてだった。
　このようにうれしいことをもたらしてくれた7月27日は私の大切な記念日である。

　　　講評　　　kira

　ミコミコちゃん、こんにちは。卒業おめでとうございます。

　すてきな記念日を心に刻んでいます。だから、これからも頑張れるのですね。