国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間と自然 くくれ
私が市場に行く道は、いかにも自然発生的で、細い、優しい道だった。その道には、いろいろな物が落ちていた。しゃれた石、雑草の花、瓶の破片。道行く子供はそれらを楽しみながら歩いていた。しかし、その道もアスファルトで舗装されてしまった。ほとんど車の通らないこの道にまで舗装する必要は無い。また、最近ある人から石をもらった。特に珍しくもないが、全体に雲母が入っていて、光が当たると一斉にまたたく。そしてその石は、道に落ちていたと言う。その道はどんなだろうか。無味乾燥なアスファルトの道には無いだろう。確かに、道路を舗装しないと振動で水道管が破れたり、土ぼこりが舞い上がる。しかし、人間の暮らしによって踏み固められた道が一番道らしい。
僕も似たような話を聞いたことがある。農業で、害虫を防ぐためにたくさんの農薬をかけて作物を育てる。おかげで、田んぼや畑に生態系が作られない。
また、ダムの作り過ぎで、日本には原生的な川はほとんど残っていないと言う。
つまり、人間にとって、快適な自然とは、人間の生活と自然が一致したときであると思う。それをしていないと、自然破壊になってしまう。
講評 kira
くくれくん、こんにちは。忙しい中、きちんと課題に取り組むことができましたね。
要約に、イメージ力のある単語を散りばめることで、自然に対する憧れが表現されました。詩情ある要約ですね。
似たような話も、知識が豊富です。時間がとれればぜひ詳しく論じてもらいたいところです。農薬のために生態系がつくれない話、ダムで破壊された自然の川。たしかに、田んぼの用水路からコンクリート化がすすみ、小川もきれいにぬりかためられ、いかにも効率的で防災にも配慮したかたちになっていますが、小さな生き物の住処は完璧に消されてしまいました。
バランスのとれた開発をこころがけておかないと、そのしっぺ返しは大きな損失となって人間にかかってきます。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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