創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2569 今日751 合計3364
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   もうすぐ卒業   りす

 「もうちょっと声を大きく」
三月に入ってから卒業式と参観の練習をしている。先に参観があるので、中心にやっている。
参観の内容は、体育館で学年全体で演奏してから、クラスで劇をやったり、歌を歌ったりする。ぼくのクラスでは劇をやるつもりであったが、全員がせりふをしゃべることができないので、中止になった。だから、ぼくのクラスで作った詩を言って、「遥か」を歌って終わるというシステムになった。しかし、これが決め終わったときには参観まであと五日になっていた。何回かやってみたが、まるで、油をさしていない自転車のように、一向に進まない。ぼくも「遥か」を同じところで間違える。舞台で並んだときの前の子に、
「いつになったらそこの歌詞の部分を言えるようになるん。」
と聞かれるほどだ。ようやく残り二日になってできるようになったが、次は学年でやる演奏が問題であった。演奏は少し間違えたとしてもあまり目立たないからいいが、もし、全員が違う音を吹いてしまうといくらなんでも目立ってしまうので大変だ。でも、それは先生がフォローしてくれたので大丈夫だった。今も練習がとことん立ったままでしている。そこで問題になるのが貧血だ。途中で誰かがバタンバタン倒れるので見てしまう。
「見るな。」
と先生が言ってみんなの集中力を取り戻す。このようにして今まで耐えてきたのだ。もうすぐなのでがんばらないといけない。
 ぼくの学校では卒業式のときに「お別れの言葉」というところで声を張り上げないといけない。だから、声が小さかったら、
「声が小さい。やり直し。」
と言われ、ペースが速すぎると、
「速い。二泊空けろ。」
と言われ、「屋上屋を架す」のように、なぜそこまで注意されなければならないんだと思う人もいるだろう。しかし、去年卒業式の練習のほうがすごかった。
「顔を上げろ。」
「ふらふらすんな。目立つんじゃ。」
「ペースが速い。二拍ちゃんと空けろ。」
と今年より倍は絶対に言われていた。しかも、そのときの六年は、いつも先生に怒られていた(一日一人のペース)。と今は怒られていないが、いつ何が起こるかわからない。これからも卒業式の練習をして、卒業に備えたいと思う。
 人間にとって一生懸命頑張ることとは、やることにより、成果が出てくるもので、頑張らなければいつかは損をする日が出てくる。また、一回だけ一生懸命やったからといって、成果が出てこなくて、何日もやって一生懸命する意味が出てくるのである。そう思いながらぼくは、先生に注意されないようにせりふを言っている。
「よしっ。オッケー。」

   講評   hamati

 りす君の担当になって約二年、とても楽しく、あっという間の二年間でした。りす君を通じて、先生は、続けてがんばることの大切さを教えてもらいました。りす君はどんな中学生になるのかな。これからもずっと応援していますよ。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)