創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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暴走注意の日 しもん
「ガタンゴトン、ガタンゴトン」。列車にゆられながら来てしまったこのはるかな大地。向こうに見えるのは草花いっぱいの野か、雪をかぶった山脈か。降り立つ駅には、必ず田舎の空気がある。ああ、果てしないところにきたのだなあ。と思った。何しろ都心から六時間。田舎のにおいがするのも当然だ。駅を離れると、ごうごうと音を立てる滝が見え、少し行くと、廃線になった線路があった。向こうを見ると、線路が続いている。思わず、「おおおっ、今にも電車が走って来そうだ。」と、さけんでしまった。
ぼくにとっての「記念」の日は、このようにローカル線や地方線の電車に乗れる日だ。つい、廃線跡を見ると、暴走してしまうことがあるが、駅舎を見るともっと興奮する。なぜなら、ぼくは「テッちゃん」だからだ。古くて歴史のある駅舎はぼくのお気に入り。とくに、東北地方にある駅が好きだ。スイッチバックと言う昔の線路切替手段がついている駅が一番のおススメだ。都心にも、都電などの古い駅舎がある。そこも東京めぐりには最適だと思う。遠い所へ行くには、それなりの交通手段が必要だ。海外へは決まって飛行機だろう。国内には、自動車がよいかもしれない。しかし、たまには、車窓から美しい風景を追いながら、列車での旅行もよいと思う。フリーパスなどを使えば格安だし、エコである。そのような点については列車がお得だ。
そもそも、なぜぼくは鉄道好きになったのか。もともと、ぼくは乗り物が好きで、自動車がお気に入りだった。一つ一つの車の名前を覚えられるほど博識だった。しかし、初めて列車に乗った時に、ゴオゴオと音を立ててホームにすべり込む姿が勇ましく、そしてカッコよかったのでとりこになってしまったのだ。車も、飛ばせば三百キロというとてつもない速さで走行するが、列車は、速さの他にも魅力があった。だから、ぼくの電車大好きのテッちゃんになっていったのである。そして、鉄道好きの濃さはどんどん上にグレードアップしていっているのだ。
ぼくがホームで列車を撮ろうとすると、いつも列車にぶつかりそうになってしまう。そして、そのたびに「暴走しちゃいけません。」と心の中で暴走管理官がさけんでいる。これで何回目だろうか。ぼくが暴走すると百発百中の確率で周りの人に迷惑をかけてしまう。だから、暴れだしたら自動的に止まれるように訓練をしなければいけないと思った。ぼくには、このような記念日がある。列車にただ乗るのではなく、美しい風景をながめ、故郷をなつかしむこと、プラス列車に乗ること。そんな列車に乗れる日や、鉄道の写真を撮ることができる日がぼくの最高の記念日だ。これからも、鉄道に乗る日を大切にしていこうと思う。そうだ、この記念日を「暴走注意の日」と名付けるか。
講評 iyo
こんにちは。いつも楽しい作文をありがとう。今回の新作もがんばりましたね。4月からまた、楽しく勉強しましょう。
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