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　　　マウスピースとの出会い　　　みっくまっく

　「すいそうがく?」。
と私は聞き耳を立てた。すると、先生が
「吹奏楽とは、トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーホニアムなどの金管楽器です。誰か希望する人は?」。
「シーン・・・」。
「はーい。ハーイ。私がやります。」
好奇心旺盛の私は、やる気満々のじょうたいで、手を挙げた。
「はい。私も。」
とこんどは、楽器上達を目指す、Ｆさん。私は、Ｆさんと一番仲良しです。
「私達も・・・」。
と言ったのは、Ｓさん、Ｍさん、Ａさん、Ｈさん、Ｉさんの、女子グループの五人。Ｓさんは、先生に神妙な顔つきで
「吹奏楽は、まいにちなのですか?!。」
と聞きました。先生の返答は、
「朝練は、毎日なのですが、個人の都合により、自分が行きたいときだけいけばいいです。」
と答えました。
「新しいグループの誕生ですね。初めてできるといいですね。」。
せんせいは、何気なく言った。新吹奏楽グループは、お互いに顔を見合わせた。
　業間休み、私達は、吹奏楽部の説明・・・マウスピース練習に行きました。マウスピースとは、唇に当てて鳴らすものです。マウスピースは、金管楽器の基礎の基礎の基礎の基礎の基礎の基礎とい
ったほうが良いでしょう。楽器の紹介をします。ピストンが三つある軽そうな楽器がトランペット。お次は、横長ーい楽器、トロンボーン。私が目を向けたのは、重い楽器、ユーホニアム。でも、私はトランペットにきめました。なぜなら、まるでセミみたいにキンキンしている音が、なんとなーく格好いいからです。しかし、その夢は、まだまだ先。マウスピースの壁を突破できないと、次のステ
ージには進めません。マウスピースは、丸い形をして、穴があいています。しかも、たいていは、難しくて音が出ないといわれているようです。
「ふうっ。」
あれっ!?やっぱり予想外だ。一発で出ると思ったのに・・・。最初は、プウともツンとも言わなくて私はムカついていました。ところが、とある日に奇跡が起こったのです。
「プウウウウウウウウウウウ」。
アアアアアアアアアアアアアアアアアッ。マ、マウスピースがなったではありませんか。!!!!!!!
「やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」。
私は飛び跳ねました。今までならなかったマウスピース。やっとな
ったマウスピースと私は、まるで友達関係のようでした。
　お父さんの過去の話です。お父さんは、今も、アルトサクソフォンを練習し、吹いています。最初、サクソフォンを吹いた時お父さんの音は、全然鳴りませんでした。そのころは、何度やっても息もれでしたし、あきらめてもよいくらいでしたが、あきらめず、一生懸命に練習していました。そんなお父さんの姿を見て、私が思ったことは、(お父さんも、早く一流のセミプロになりたいんだな。)ということです。今では、お父さんも上達して音楽のサークル会員に入っています。毎日がとても楽しそうです。私は、練習をコツコツと積み重ね、実行すれば花開くんだな★と心の中で思いました。
　授業が終わり、放課後、吹奏楽のグループは、音楽室へと向かった。

　　　講評　　　sarada