創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢を持つとき   いへゆ

 当人の「何者」を明らかにするのは、何よりも当人にとって切実な自己理解の要求に基づいて語られた物語である。その物語にとって重要なことは、「独自性」ではなく、「真実性」だ。
私は、今、若い人たちが夢を持つとき、まっすぐにその夢に向かえなくなっていることが問題だと思う。
なぜ、夢と真っ直ぐ向き合うことが難しくなってきているのだろう。
その原因として第一に、今の社会には情報が多すぎるからだ。やりたいことを調べるときに、必要以上の情報が耳にはいってきてしまう。情報が入るということは、自分が今からすることが分かっていいことなのだけれど、情報が入りすぎると必要以上に慎重になりすぎてしまう場合がある。慎重になりすぎては、大きな目標を達成できない。私もニュージーランドに留学するとき、情報を集めた。今から行く町がどういうところなのかとか、どんな学校に行くのかなど、集められる情報は全部あつめた。しかし、そういう情報を持っていることが、新しい土地で生活するときに邪魔になることがある。たとえば、ホストファミリーとの生活でも、できるだけ行儀よくしなければいけないと思っていろいろマナーを覚えたけれど、逆に、マナーがよすぎて堅苦しくなってしまった。行く前から構えすぎては、うまくいくものもうまくいかなくなってしまうのだ。このように、夢にむかうときも情報がありすぎると思い切って行動できなくなってしまうことがある。
その原因として第二に、職業によって社会的な地位というものが決まってしまうからだ。今の社会での地位は給料が高い職業から順に順番がつけられている。そして、その職業によって社会の中の人の価値まで決め付けられている気がする。出来るだけいい大学にいって、できるだけいい職業について、生活に不自由のないお金を稼ぐ、それが幸せだと考える人が増えてきている。だから、若い人たちが将来の目標をみつけるときに、大人は出来るだけ社会的地位の高い職業をすすめる。もし、社会的地位の低い職業を選んでしまったら、不幸になってしまうとでも言うように、地位の高い職業をすすめる。そういう社会が今から夢を持とうとしている人たちの邪魔をしているように思う。前に読んだ長文で「小さいときの根源的な体験は成長したあとにも関係してくる。」というのがあった。このように、その環境によって考え方というものは決まってしまい、なかなか抜け出せるものではないのだ。
たしかに、安全な道をいくのもいいことかもしれない。無難に夢をえらんで、無難に就職すれば、ある程度の社会的地位も得られて、生活に不自由することがないかもしれない。しかし、「自分の価値は、周りの人が決めるのではなく、自分自身で決めるものだ。」。私はやはり、これだけ豊かになって、やりたいことが出来る時代なのに、若い人たちが将来、自分のやりたいことを自分の意思だけで選べなくなっているのは問題だと思う。

   講評   huzi

 これでよし! いい意見文です。
外国での生活、一日一日がきっと、iheyuさんの力になっていると思います。日本ではできない体験や味わえない思いを(どんなことでも)存分に味わって過ごしていきましょうね。

4月から時間変更になります。遅い時間ですが、どうぞよろしく♪

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