創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然について   れんこ

 里山を維持する人にとって、ハイカーのマナーの悪さは目に」あまるものがある。その里山を維持するためには都会の人々がボランティアを、行政側が資金的援助をすればいい。しかし今、開発が進む里山では新しい道路がつくられ、動物達のいる林が住みにくくなっている。そんな動物達を守るためには、人間側の注意と配慮が必要だ。
 前こんなことがあった。私が保育園の時毎年いく千葉に旅行に行ったときのことだ。その日は外を散歩していた。そこは、田畑のある田舎で生き物もたくさんいる。道を少しずれたところに大きめの用水路が流れている。のぞきこんでみると、水は十センチ程で浅く水中には、ザリガニが四、五匹いた。そのザリガニは、よく見ると赤くない。ニホンザリガニだ。ぴょこぴょこはねまわって、まるでダンスをしているようでおもしろい。
「今度来た時もいるかなぁ。」
私は、そう思いながら用水路をあとにした。
 次の年またあの用水路を見るとニホンザリガニのほかにアメリカザリガニもいた。その時はだれかが放したのかなと軽い気持ちで思っていたが、次の年その用水路は、アメリカザリガニの天国と化していた
 そして次の年には、アメリカザリガニも、ニホンザリガニもみんないなくなってしまった。ニホンザリガニは、アメリカザリガニに負け、アメリカザリガニは、人間に負けたのかもしれない。
 動物の保護というのは、人間にとって絶対にするべきことだ。しかしその保護をする側の人間が、別の生物などを持ち込んで自然を壊すのでは意味がない。一人一人、自然に対しての意識を高めることがたいせつである。

   講評   ninihu

☆構成 要約はとてもいいですね。これだけ読んでも、本文の流れがよくわかります。
☆題材 体験実例を一つだけ書きましたが、時間の経過のある、中身の濃いエピソードです。はじめに見たニホンザリガニ(よくザリガニの区別がつくなあ、と感心しますが)が、だんだんとアメリカザリガニに駆逐され、さらには隆盛を誇っていたアメリカザリガニくんたちまで、全滅してしまったのですね。ニホンザリガニはアメリカザリガニに負け、アメリカザリガニは人間に負けたのかもしれない、というのは鋭い考察です。なるほどなあ、と思わされました。
☆表現 「まるでダンスをしているようで」と、ザリガニの動きをたとえました。このたとえのおかげでようすはよくわかりますが、ザリガニがダンスをしているように動く、というのが私にはちょっと意外でした。よく観察できていますね。
☆主題 動物(自然)保護の大切さを改めて学びました。とてもきれいにまとめられています。欲を言えば、今自分には何ができるか、という具体的な内容のある一文が入ると、さらにりっぱな結びになると思います。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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