国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   良いとこ取り   はっピー

世の中には、クラシック音楽は、難しいという人が結構いる。その人たちが言うには、一曲が長いから退屈してしまう、まして、コンサート会場で長時間座っているのは苦痛だ、というのである。しかし、クラシック音楽の真髄とは、全身耳となって聴き通す時に、音響や、リズムなどの快楽以上の「作品」という包括的でドラマティックな意味関連が体験できることにある。コマーシャルの十五秒のクラシック音楽では、こういう体験にはほど遠い。 
 私は、全体を見る目を養うべきだと考える。その方法として第一に、時間を気にしないことである。全体を知ろうとするなら、それなりに時間がかかってしまう。たとえば、好きなミュージシャンについて知ろうとした時、全ての曲を聴いた方が、そのミュージシャンの思想がよくわかると思う。しかしながら、現代で、時間を気にせずそのような事に時間をかけることは、ほとんど不可能である。私は、高校に入って一ヶ月も経っていないが、中学の時より、格段に忙しくなっている。なかなか、全てを見る時間を確保することは、できない。
 第二に、ものに飽きないことである。前に、私はテレビゲームにはまっていたが、一ヶ月足らずで飽きてしまい。そのままになってしまっている。全てを攻略するためには、時間も技も必要なので、めんどうになってしまった。自分が出来る所だけをやるという、「良いどこ取り」状態である。飽きなければ、最後までやることができ、クリアした達成感が味わえるのだが、飽きてしまえばどうにもならないのである。だから、飽きずにやりつづける事によって、全てを見る目が持てると思う。
 確かに、良いとこ取りは現代社会において、重要視されるのかもしれない。会社でも効率よく無駄を無くして仕事をする人の方が、出世しやすい。高校でも同じである。無駄な時間を使わずに、生活する方が、勉強の能率も上がるだろう。しかし、「良いとこドリップではなく、まとめドリップ(笑)」という名言(迷言)があるように、良い所だけとっていても、面白味がない。あまり好きでない所を知るからこそ、好きな所に出会った時に、感動したり、嬉しくなったりするのだと思う。他からみれば無駄な時間といわれるような、時間を一緒に楽しめる友達がいる方が、よっぽど有意義な人生だと思う。だから私は、全体を見る目を持つべきだと思った。 

   講評   huzi

 良いとこドリップって何だろう? と思ったので検索してみると、これはCMのコピー(宣伝文句)なのですね。そして人生はコーヒー豆を選別するようにはいきません(笑)。
  クラシック音楽では書き難いので、人間の生きかたで考えて正解です。「いいとこ取り」よりも全体を見る目を養うべきだと【当為の主題】をおいたね。
  時間を気にしないこと、もの(ごと)に飽きないこと。この二つの【方法】は妥当です。
 【体験実例】は、逆の立場から書いたね。現実は難しいが問題意識を持っていることは伝わってくるのでこれでいいです。
さて、時間がないことと飽きることは、密接につながっているのではないでしょうか。時間があれば、より深く研究できて、おもしろさを深めることができそうなのにね。
 【反対意見理解】から結論に至る展開が充実しています。有意義な人生とは何か、自分なりにイメージでき表現できている点、すばらしい。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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