創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   古いものと新しいもの   たけたけ

「ラレル」には「受け身・尊敬・自発・可能」の四つの働きがある。ら抜き言葉は、四番目の「可能」において頻繁に現れる。その理由は、言語経済化の原理と称されるラレルの使い分けは面倒すぎるから少し整理して簡便にしようとする性向が表れるからだ。同時に、日本語にはもう一つ、敬語という複雑で面倒なものがある。使い方を誤ってしまうと人間関係が壊れてしまう場合もある。そこで、「見られる」正規のラレルに敬語(尊敬)の表現を任せることにした。その一方で「見れる」等のら抜き言葉が目立ってくるようになった。ら抜き言葉を認める事は出来ない。言語というのはその本質においてうんと保守的なもので、そう簡単には言語多数決の原理だの言語経済化の原理だのを受け入れられないのである。
 昔から存在する、正しいものを守ることは大切だ。昔から伝わり現在まで残っているものの多くは意味があり、人生において大切なものだと思う。例えば音楽の教科書には現代を生きるアーティストたちの曲はほとんどなくて、「ふるさと」や「赤とんぼ」といった昔の曲が多くあるだろう。それと、今でも使われていることわざというものがある。ことわざとは昔の人々の知恵を言葉に表したもので、たとえや生きる教えが詰め込まれている。たとえば、「亀の甲より年の劫」ということわざがある。これは、亀の甲羅よりも長い年月をかけた経験の方が値打ちがあることを意味している。このことわざのように昔からある物には、それなりの価値があるのであろう。
 しかし、その一方で新しく登場してきたものを認めることは大切だ。年々進歩していく科学技術には昔と比べて格段に便利になったものが沢山ある。その中の代表的なものは、やはり携帯電話であろう。携帯が出来て一番便利になったものはメール機能だ。昔はわざわざその場所に行かないと自分が伝えたいことを相手に伝えられなかった。しかし、今では、相手がどんな遠いところにいても自分のこと歩を相手に伝えることができ携帯は一人一機持っていると言っても過言ではないであろう。便利すぎてメール代が半端なく高くなることはとても困るが(笑)
 確かに昔からあるものと新しいものにはそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なことは『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである』とという名言があるように、そのものの持ち味を最大限にいかす使い方をするときである。言葉は年月がたつにつれて変化することが自然なのだと思う。しかし、どれだけ言葉を変えようとしても変わらないし変わらせないようにしてもそのままの形で保たせることは不可能だと思う。だからどちらがだめ、と一方的に決め付けるのではなくてそれぞれの良いところを使っていくことが大切なのだと思う。
 
 

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。日本語の乱れは、若者の道徳や考え方への苦言と共によく話題にされます。たしかに古きよき時代の日本語をきちんと話せる人は少なくなりました。入試などで敬語問題は、もはや難問奇問の域と聞いたことがあります。しかし、だからといって新しいものは全て「悪」と決め付ける先入観も問題です。良いところは取り入れる柔軟性も持ちたいですね。
 音楽も歴史を背負って今が成立していますから、基本から学んでいくことは大切です。たしかに亀の甲より年の功ですね。また、古いものほど新しいということがあります。
 携帯電話は必需品になりつつあります。便利と危険は背中合わせであることは否めませんが、使う私たちのマナー(料金形態の学習を含む。笑)を高めていけば非常に有難い技術ですね。
 新しいものも古いものも、使う人がどのように自分に活かしていくかで値打ちが決まります。宝の持ち腐れにならないようにしたいものですね。



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