創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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目立たなくても大切な物 まーりん
くずかごは大したものではない。でも、くずかごはひとが人生で、日々をともにしている。私がこの話を読んで一番不思議だなと思ったことはゴミ箱をはしっこの方に置くことだ。よく考えてみると、ゴミ箱ははい色をしているし、ふたを開けると変なにおいがする。私ならゴミ箱をもっと目立つようにする。なぜなら、ゴミ箱も部屋のインテリアの一部にしたいからだ。
私も学校で目立たない道具を見つけた。それは下じきだ。下じきはノートがでこぼこにならないように使うが、それ以外は使わないことが多い。例えば、テストを受けるとき、紙の下に下じきをしかない。だれだってそうだろう。机の板が下じきの代わりになるのだから。でも、下じきだってもっと別のことで役立つこともある。例えば、じょうぎを家にわすれたとき、下じきで線を引くことができる。それに夏の暑い日に学校で、下じきをうちわとして使うと気持ちいい風が起こる。このように下じきは目立たないときもあるが、たまに役立つときもあるのだ。もし、この時代に下じきというものがなかったらどうだろう。ノートはでこぼこしていて字が書きにくいし、例のようにじょうぎをわすれたとき代わりのものがなかったら不便だ。ところで、最近の下じきにはセンチメートルが書いてある。下じきにもいろいろな工夫がされているのだなあと思う。
次は母に聞いた話だ。母は、つめきりがあまり目立たないと言った。私は理由を考えてみた。まず頭にうかんできたのが、「小さい」だった。これは、つめきりが小さいという意味で、すぐなくしてしまいそうだからだ。次に頭にうかんできたのは、「つめがのびるまでしまっておくから」だ。つめきりは小さいのでなくさないように引き出しに入れる。引き出しの中は外から見えないので目立たない。答えを母に聞いたら、
「目立たない所に置いているからだよ。」
と言った。たしかにびんのような入れ物に入れているから目立たない。まるで、こそこそとかくれているみたいだ。でも、もしつめきりがなっかたらつめは切りにくい。よくつめがのびているとバイキンが入りやすいと言う。私はつめからバイキンが入るのはいやだから長くなったら切るようにしている。五年一組の先生はつめを切るのが好きなようだ。私もつめを切るのは好きだ。つめきりも目立たないが、使ってくれるとうれしいのではないだろうか。
物は、使いたい、便利にしたいという気持ちから生まれる。だからどんなに目立たなくても必ず使われるときがある。人間も目立たないときもあるけれど、見えないところで働いたら、それでいいことをしたということになる。だから、一人のちょっとしたことが大きなことにつながるから、役に立たないと思うような仕事もがんばってすることは大事なことだと分かった。
講評 inoko
まーりんさん、こんにちは。今月も楽しい作文が書けました。
次回は、5月6日です。楽しいゴールデンウィークを過ごしてくださいね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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