創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   くずかご学   ぴょんぴょん

 「あれっ、くずかごがない!。どこにいったんだろう、、、、。」
わたしは、この話を読んで、わたしの家でもにた話があると思った。わたしのつくえも、引きだしを開けると、ガラクタがあふれている。それに、なくてはならないはずのくずかごは、すみにおしやられているのである。もっと悪いことに、だれも、くずかごがあることなど少しも考えていない。だが、そのくずかごが実はとても重要なものだというここが、去年の終わりごろはん明した。わたしの家のくずかごがなくなったのである。
「くずかごがなくなった。」
と口で言うのはたやすい。だが、実さいはどんなに大変なことか。みなさんも想像してみればお分かりになるだろう。くずかごがないと、切り紙も出来ないし、消しゴムのかすやえん筆のけずりかすも、すてることができない。さらに、もっと悪いことには、「ゴミがすてられないとイライラする。」ということがあるのだ。それによって、まるでノイローゼにかかったようになってしまう。もちろん、このころになると、みな必死でさがす。ようやくくずかごがピアノの横やドアのうらにあるのを見つけ、
「くずかごがあったよ。ドアのうらにあったから見えなかったんだね。」  
とさけんだときの安心感はとても大きいものだだが、それと同時に、「くずかご」という言葉を耳なれなく感じたのも事実だ。つまり、くずかごはめったにその名前をよばれない、いわば、「縁の下の力持ち」なのだ。そして、あのとき見直され、大切にされかけたくずかごがふとしたことからまたわすれられ、すみでさびしそうにねむっているのは何ともおかしく、また何とも不びんである。         
 そして、わたしは、母にも、くずかごはとても大切だけれどもみなくずかごのことなど気にもとめていないということを話してみた。すると、母はわたしの全く予想外のことを言い出したのである。
「えええー。ぴょんぴょんちゃん、そんなことを思っていたのお。お母さんはくずかごのことをとても気にかけているのよ。」
母は、くずかごのことを自分がしっかり見ているということをわたしに教えてくれた。まず、くずかごにわたしや妹が入れないで、すてているごみをくずかごにいれるのは母である。だから、くずかごにいれているふくろがいっぱいになるとかえているのは母である。それに、いつも太くてえん筆けずりに入らないえん筆をくずかごでけずっているので、くずかごの場所ははあくしているという。わたしはこれを聞いて、母がくずかごの女神のごとく、いつもくずかごを気にし、世話を焼いている事を知った。すると、さっきまでだれにも気にしてもらえず、さびしく、わびしく見えていたくずかごが、
「くずり(くすり)」
と笑っているように見えて来たのだ。わたしはこのくずかごから、いつも見ているものも、方向を変えてみると、つねに、新しい発見があるということと、わすれさられたくずかごの世話をしている、さらにわすれさられた、今でいうとちょうど母のような、「縁のしたの力持ちのしたの縁の下の力持ち」(笑)がいるということを教わった気がする。
 わたしは、「べつにすてきじゃないけど」とても大切なものが身近にあることが分かった。

   講評   komiko

 ぴょんぴょんちゃん、こんにちは! 清書は、ここを直すといいですよ、とお話していたところをしっかりと直して、ていねいに入力できましたね。とてもいい評価が出ていますね。たくさんの字数を本当によくがんばって入力できましたね!

 次の五月四日(火)は、「お休み宿題」です。「大笑いをしたこと」「家族でスポーツをしたこと」のどちらかで書くことを決めておいてください。「暗しょうチェック」は、五月の暗唱長文の1.2.3三百字にチャレンジしてくださいね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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