創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の「不思議」   パダワン

 「私」の存在は、「不思議」なことである。外界に対して対抗する「私」が意識されるのである。人間一人一人が自分自身の物語をもっている。一人一人の物語は、とても長い。人間は物語から感銘を受ける。自分の人生に結びつくような物語を読めば、その感銘はさらに大きくなる。
 ぼくは先日、中学二年生に進級した。去年までは、上しかいなかったので気にしていなかったが、進級したことで、自分より下の学年の人たちが増えた。大人の階段をもう一段昇ったということだが、一段昇るごとに、人と人との関係は複雑になっていく。
 「大人」として生きることは大切だ。部活などで、「先輩」という立場になった時は、後輩に指導したり、励ましたり、また細かい決まりを教えたりして、自分のわがままをおさえる必要がある。社会の一員として、正しい行いを身に付けることも必要だ。ぼくは、部活でも、去年とはちがって先輩の立場になったので、後輩に色々と指導しなければならないのだろうが、ぼく自身もまだ教えてもらうことも多く、指導するより、指導されているのが現状だ。
 しかし、子どもの時からの自分の夢や心を忘れないことも大切だ。今やっていること、しなければならないことばかりに気を取られてふりまわされていると、つかれてしまう。また、本当にやりたいことを忘れてしまうので、人生にうるおいがなくなってしまう。はじめて飛行機を飛ばしたことで有名なライト兄弟も、飛行機を飛ばすきっかけは、小さいころ買ってもらった空を飛ぶおもちゃを見て、自分たちも飛んでみたいという夢をいだいたことにはじまる。この兄弟は、前例のない飛行機の操縦法や風の影響などを、実験することで確かめ、自分たちの飛行機を飛べる状態にまでもっていった。そして、ついには、キティホークという海岸での初飛行に成功したのである。子どもの夢を実現できた例の内でもかなり大きいものだ。
 このように、人間には、「大人」として社会のちつじょを守って生きていく自分と、子どもの時のことを忘れずに、その夢をかなえたいと思う自分とがある。最も大切なことは、子どものころからの夢を、大人として獲得した社会を生きる知恵や力でかなえていくことである。前述したライト兄弟が一番すごいのは、夢をかなえるための実験をしている時でも、仕事である自転車屋は毎日営業しつづけたことである。そうすることによって、現実の社会をたくましくバランスよく生きられるのである。そういう風にして、人は、自分の人生の物語を作っていくのである。

   講評   kira

 パダワンくん、こんにちは。5月もさわやかにがんばりましょう。

 5月4日は「休み宿題」です。電話はお休みですが、課題の作文を書きましょう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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