国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
目標の役割 ブレイド
「そろそろ新年の目標を決めようか。
毎年のように自分たちで「新年の目標」を立てて、それを守れるようにと母に言われる。毎年、毎年目標はたてているのだが、いつも調子に乗って、いつまでもだらだらだらだらと文を書いて、それをいちいちえらそうに何十も作るので、全部それを守ろうとするのはしなんのわざだった。ノートをさがしていて、なかなかみつからないので、代役となるノートを使おうと思ってたなからひっぱりだしたのが、えらそうな決まりのノートだった。今見ると、あほらしくてあきれてしまうが、昨年はその決まりの十七種類を、おおまじめに書いたのだった。たとえば陸上かんけいでは、「火曜は必ず糸田川」と書いている。川へ行って走る練習を、最悪でもこの曜日だけはやるという意味だ。自転車かんけいでは、「道路ごとの速度調整」と書いている。これは見通しのきく「まんが日本昔話」のモデルにもなった糸田川の横の自転車道と、同じくモデルになった、きじ鳴き道では道幅が違うためだ。しかし、最もあほらしいと思ったのは、「風呂に(妹よりも)先に入るというものだった。
これは、以前祖父が、
「ばあちゃんはな、ここの水たまりに落ちるとき、ばちゃあんと落ちるからばあちゃんとよんで、ひいばあちゃんは、
「ひいいいいっ。」
ばちゃあんと落ちるからひいばあちゃんとよぶんや。」
といったとき位、おかしくて、あほらしいと思ったのだった。まるで風船のようにあほらしいと思う気持ちがふくらんで、ぼくはしばらく布団を頭からかぶって、中でまるまっていないとやりきれなかった。
終了式のあった日、学校であゆみを返された。そのときに自己PRのプリントも返された。
「なるぞ、こんな五年生」
そのらんに、決まりを守り…と書いてあった。今日は五年の発表をするというので、ネタを考えた。決まりとは校則のことで、その校則の「ろうかを走らない」ができなかった。できたことは、立候補できるようになるということだった。つまり自分が進化したことを先生に話した。先生は、自分から進んで行動できるようになる・決まりを守れなかったと書いて、こうおっしゃった。
「決まりを守れないというのはよくないから、次からはしっかり守らないといけないね。来年は、最高学年として手本にならなくちゃいけないからね。立候補が五年生で出来るようになったのか。先生はこれがTさんだとおもっていたから…前より進んで行動できるようになったんだね。」
目標は、人間にとって自分を良くする大切なものである。
講評 itoyu
上手にできました。
楽しいゴールデンウィークを過ごしてくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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