国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1875 今日1822 合計49386
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   表せない気持ち   リザードン

〈要約〉                          「桜前線」という言葉があるが、この言葉はいただきかねる。季節感はやはり「梅一輪ほどの」とか「風の音にぞ」といった、微小感覚のものであり、大きく見渡すといったところで、「柳桜をこきまぜて」という程度なのであって、巨視的に、日本列島全体を見下ろすスケールは、どうにも花見のさまではないと思う。ところが、枝を離れた花びらを見ていて、地面に達するまでの状態を表す言葉がないのに気がついた。私の知らないところに、あの美しさを表す言葉がないとそれは、日本語の語彙の貧弱を意味する。                           豊島園で「海賊船」という乗り物に乗った時の事だ。「海賊船」とは、ふりこの様な乗り物で地上約40mまで上がる絶叫系に属する乗り物である。友達2人と行ったのだが、僕以外はもう体験済み。その怖さを知らないまま乗ったため、後は思い出したくない。その時の気持ちは、「恐怖」と言ってもいいのだが笑っていたため、「興奮」といってもいい。強いて言うならば、「胃袋が引っくり返る」といったところか。あの時は、吐いてしまうかと思った。しかし、その「胃袋が引っくり返る」という思いは8回くらい乗るときえてしまった。              では、日本語の素晴らしさについて考えたい。(実はネタがなかったため本文から引き出してきた。)日本語には「和」という空気が満ちている。短歌や俳句等にある様にいろんな表現方法ができる。「景色が素晴らしい」というにしてもきれい、色が映えていると数々のバリュエーションがある。これらを使い分ける事によって風情がでるのではないのかと思う。これらを聞いていると心が和やかになってくるのではないだろうか。          言葉とは、我々に会話をする事の楽しみを与えてくれるものではないかと思う。

   講評   yuta

◆要約は、工夫をしてまとめられましたね。
◆豊島園の乗り物は、結構ハードですよね。どうも、男の子の方が絶叫系には弱いようです。女の子の方が恐がりません。意外とね(^m^)。ところであの海賊船、「胃袋が引っくり返る」という表現、よくわかります。私は恐怖はないのですが、あの感覚が苦手です。でも足を踏ん張ると大丈夫です。お試しあれ。それでも、経験をしていない人には伝わらないでしょうね。言葉の限界を感じます。
◆“日本語の素晴らしさについて”。日本語に満ちている「和」という空気。“聞いていると心が和やかになってくる”。そうですね。日本語は、神経が細やかに行き届いていて、短歌や俳句のように芸術にさえなり得るものなんですよね。ただ情報を伝達するだけの道具ではない。それだけに筆者のようにこだわりたくなるのもわかります。
◆『言葉とは、我々に会話をする事の楽しみを与えてくれるものではないかと思う』。伝わらないもどかしさもまた楽しい。みなまで言わず、相手の想像に自由に任せる文化も、日本にはあるんですよね。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)