国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の父   ゆうたん

 父としての役割は立派な父でないと果たすことができない。しかし現代社会ではその立派な父が育ちにくい。「立派」なのは不自然で「ありのまま」がよいとされているのだ。「友達のような父親」は父でなくなった父の典型だ。そんな父親の子供は「自由な意志」を持つようになり、簡単に不登校になったり、逆に「いじめ」に走ったりする。父とは子供に文化伝える者であり、自分が真に価値あると思った文化を教え込むのが最も大切な役割である。
 昔気質の厳格な態度の父親は良いと思う。私の父親は散らかっている部屋が大嫌いだ。私の部屋が、散らかっていて片付けをしていないと、父は必ず「今すぐ部屋の掃除をしなさい」と言う。以前、私は部屋を散らかったままにしていた。その翌朝、父にやはり「片付けなさい」と言われてしまった。しかし私は用事があり出かけなくてはいけなかった。部屋を片付ける時間は、少しはあったと思うが何となく後回しにしてしまった。父には「片付けてから行きなさい」と言われていたが、私は帰ってきてからやることにした。そして、家に帰ると父に厳しく叱られた。「急いでいたから、帰ってからやろうと思ったのに」と私は納得できなかった。しかしよく考えてみれば、社会に出ればこらえないと上手くいかないことがある。自分が少し我慢をすれば上手くいくと思う。だから父は私に、将来厳しさにこらえられる力を今つけようとしているのだと思う。
 しかし、理解のある態度も良いと思う。理解のある父親は、私にとってとても助かる存在だ。以前、私が原因で母と口喧嘩をしてお互いにずっと言い合っていたことがある。どちらも頑固なので負けようとしなかったため、かなり長い間言い合っていた。私自身も、いつまで続くのかうんざりしていたが、負けるのもすっきりしないと思っていた。その時に、父が「もういい加減二人とも終わりにしなさい。」と終わらせてくれた。父は私のことをわかってくれていたようで、とても助かった。
 確かに厳格な父親も理解のある父親も必要である。しかし、一番大事なのは父親が自分に自信を持っていることだと思う。「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言もあるように、もし父が自身のない人であったら、私も父の言うことを聞けない人になってしまうだろう。自分に自信がなければ他人からも尊重されない。父の自信に満ちた言葉は私にとってとても大きいものであると思う。

   講評   onopi

 お父さんの中に厳格な面と理解のある面の両方を見い出したようです。厳格な態度を取られた時、自分にも言い分があると思うのも、納得がいかないと思うのも自然な感情でしょう。自分に非があったとしてもそれがなかなか認められないのもよくわかります。しかし、そこでそのことについて熟考するあるいは反省することで大きく成長するのも事実です。いつか、今の自分をつくったのはあのころの経験だと思うことができるようになると思いますい。。意見と実例をあげることができています。一方的な態度だけでなく、理解のある態度をとってくださるのはあなたが大切な証拠です。第三段落はお父さんに助けられたと感じた体験が書けました。厳しいところも理解を示したくれるところも両方あった方がバランスいいですね。最後の段落で名言を引用して書いてくれているように、大切なことはあなたに伝えたいという思いを確信に満ちた態度で示したくださることだと思います。そのおかげであなたは安心してお父さんのお話を聞けるのですから。
     

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