国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語は、いままでを読んで   クローバー

 日本語は、日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、部族言語だ。英語は、外の視点と内の視点が合作でつくり上げためずらしい言語だ。だが、日本語には、人工的に刈り込まれた部分が少ない。日本語は、戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野方図な自然言語だ。これは、外国に日本語はこれですよと教えるときには大きな障害になるわけだ。だから、日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。そして、これは、国家的な事業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないと、どうにもならないと思うのです。
 私は、日本語を難しいと思ったことが何度もある。特に難しいと思うのは、敬語についてだ。尊敬語と謙譲語の違いが全然分からなかった。尊敬語と謙譲語の違いは、まるで、イモリとヤモリの違いくらいしかない。先生と会話をする時も、どういう言葉遣いをすればよいのか分からず、だんだん声が小さくなってしまうことが多かった。そして、授業で敬語の問題を解いても、間違いだらけだった。それなのにその敬語の問題がテストに出ることになってしまった。そしてテストでも尊敬語と謙譲語の使い方を間違えてしまった。でもそのご、先生のたくさんの分かりやすい説明で、少しだけ理解することができた。尊敬語は、相手のことを尊敬して言う言葉で、相手が主語になっていて相手のことを表す。でも、謙譲語は、相手に対して自分のことをへりくだって言う言葉で、自分のことを表す。なんとなく謙譲語の方が堅苦しい感じがする。敬語は難しいけれど、すごく大事だと思うからきちんと使えるようになりたい。
 もうひとつ、特に日本語の中で難しいのは、方言だ。私は前、音楽の授業で民謡や子もり歌を勉強した。山形県の花笠音頭、長野県の木曽節、宮崎県のひえつき節、沖縄県の谷茶目などを聞いたが、どれも同じような感じで分からなかった。一番分からなかったのは、谷茶目だ。歌詞は、「たんちゃめのはまにスルル ぐゎーがゆてぃてぃんどーへースルル ぐゎーがゆてぃてぃんどーへーナンチャマシマシディアングヮソイソイ」というわけの分からない言葉で、意味は、「谷茶の浜辺に、(小魚)のスルルがやってきた。ああ、それはよいことだ。姉さん急いでいっしょに行こう。」というものだ。歌詞を聴いても、この意味はどうやっても思い浮かばない。方言は日本語ではないほど変わっていると思った。
 人間にとって日本語はとても難しいものである。だから、筆者の言っているとおり、日本語は国際普及しない日本語なのではないだろうか。方言など。日本語独特の言葉も大事にしながら、ぬ¥日本語を変えていくことが一番だと思う。

   講評   hoemi

《構成》 長文の内容をよくまとめられています。
《題材》 日本語の敬語と方言の難しさについて書けましたね。先生もその昔謙譲語と尊敬語を間違えて使って顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたことがあります。方言もその地方独特の言葉で分かりづらいですね。鹿児島弁と青森弁はドイツ語とフランス語の違いくらいの違いだという話も聞いたことがあります。
《表現》 「まるでイモリとヤモリの違いくらいしかない」と、尊敬語と謙譲語の違いがどのくらいかということをユニークにたとえることができましたね。
《主題》 「人間にとって日本語とは」と大きくまとめられました。国際普及はしないまでも、日本語ならではの趣深さや素晴らしさは大切にしていきたいですね。
◆訂正しておきましょう:日本語は国際普及しない日本語→日本語は国際普及しない言語

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