低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間は人間   ぴょんぴょん

 「ビー、ガチャン。ビー、ガチャン。」
大ぜいの人が無言でかいさつ口を通り、ホームへ上がって行った。
 全く、筆者のいう通りである。機械はたしかにむずかしいことを苦にもせず出来る。手ぬきは決してしない。ぎゃくに、一つ一つのことに感情をこめることも出来ない。機械は便利だが、何もかも機械だと物足りなくなる。駅の「かいさつ口」がいい例だ。わたしはかつて、「まど際のトットちゃん」という本を読んだとき、その本の第一章にかいさつ口でキップを切るおじさんのことが書かれていた。わたしは、この本を読み、ふと不思議な気持ちになった。昔はたしかにキップを手で切っていた人がいたのだ。でも、今この社会で、そのときのことを覚えている人が何人いるというのだろう。そのときのことを子どもに伝える人が何人いるというのだろう。何気ないかいさつ口の記おくは、まるでページからすべり落ちた紙のように消えてしまったのだ。六十、七十年いや、もっと最近のことなのに、その記おくのそうしつに気づいた人はいなかった。かいさつが機械化したのはそれが原いんではないか。今、かいさつ口が機械化し、
「これではまるで機械にはさまれているようだ。」
と言い、
「たしかにそうだ、あなたはよく気が付く。」
と言われている人はたくさんいるかもしれない。しかし、そのうちのだれひとり、自分が昔、
「人間がキップを切るので不便でいやだ。」 
と言っていないというのか。わたしは、かいさつに不満をもらす人に、「そのようには思えない」と言いたい。
「不便でいやだ。」
と思う人がいるから科学は進歩する。機械がうらまれるすじ合いはないのである。
 かいさつ口の事がずいぶん長くなってしまったが、例は他にもある。電子ピアノだ 最近はぎじゅつが進んで、電子ピアノからは曲だけでなくベルの音、水の音、鳥の声、笑い声などの音も出せるようになっている。しかし、どの音も、どこか少しずつ変だ。まず、曲の事について考えてみよう。人間のえんそうだと、同じ曲でも全くちがう曲に聞こえる。ちがう人がひくと、人それぞれのこせいが出るのだ。だから、人のひく曲は、感動する事が出来る。だが、機械は、完ぺきなえんそうはできるが、感情をこめることは出来ない。そのため、機械がひいた曲は、関心はするが、ずっと聞いているとあきててしまう。それから、笑い声もおかしい。冷たく笑っているように感じる。これも機械が感情を持っていないからである。だいたい、笑う機会でもないときに機械の声で笑われたりしたらどんどんテンションが下がってしまう。しょせん、どんなにがんばっても機械は機械。人間は人間なのだ。機械がどんなにすぐれているといっても、人間の心にはよりそうことができない。機械の悲しい宿命だ。だから、本当のところは、自分だけのこせいを持ち、自分を成長させる事が出来る人間が一番すぐれているのだ。人間は、自分を見つめる事の出来る「わたし」をもっとほこっていいのだ。
 わたしは、この長文から、機械はとてもたくさんのことができるが、人を思いやる事は出来ない、人間には出来ないことを出来るようにする力があるので人間はすばらしい。ということが分かった。

   講評   komiko

 ぴょんぴょんちゃん、こんにちは! 清書は、直すといいよとお話していたポイントについて、がんばってよくすることができていました。たくさんの字数でしたから入力が大変でした、よくがんばっていますね!

 六月一日(火)は、いよいよ進級試験ですね。 お話している大事なポイントをしっかりと入れることができるように、がんばりましょう! 「楽しい先生」「私の父(母)」のどちらかで書くことを見つけておいて下さい。そして、6月の暗唱長文の1.2.3三百字から「暗しょうチェック」をしたいと思います。しっかり一日五〜十分音読をしておきましょうね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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