国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ああもどかしい!   はるりん

日本には、いろいろな言葉があるが、ぴったりと当てはまる言葉が少ない。筆者も、枝を離れた花弁が地面に着地する前の間の時や、からまつの葉が、金色の光をひるがえしながら地表に降りてゆく時を表現する時、ぴったりとした表し方が無かった。
 私も、うまく言い表すことができなくて困ったことがあった。近くにあるマンション内の森に、夏遊ぶのにぴったりの池(川)がある。滝のようなものもいくつかあって、とても良い所だ。その池に行ったことが無い友達、Wちゃんがいる。ある日、Wちゃんが、
「ねえ、あそこの池ってどんな所?きれい?いい感じ?」
と、私に聞いてきた。その池は、思い出すだけでわくわくっとしてしまう所なのだが、わくわくしすぎて、どう言えばいいのかよくわからない。
「えっと〜、周りに木が生えていて、鉄棒もできて、池の入り口は足のツボ?マッサージできるみたいな・・・。それと、滝!滝がふたつあって、一つはすごく大きいんだよ。」
「へえ〜。面白そう。どんな感じに流れているの?人は、降りられる?」
「うん、まあ一応降りられるよ。流れてるのは、ドードー?いや、ザーザーかなぁ?チョロチョロじゃあないから。何て言うんだろう。」                        滝を表現するのがとても難しい。ぴったりとした言い方が無いのだ。そこで私は言った。
「もういいや。池、来ちゃえばいいんだよ。来ちゃえ来ちゃえ。」                          百聞は一見にしかず。私のワケのわからぬ説明を聞くより、見てみた方が早いと思って、Wちゃんを池へさそった。Wちゃんは、滝を見るなり、                      「これはさあ、ジャージャーだよ。ほら、滝の表し方、困っていたでしょ?」                      と、うなずいた。なるほど、滝は水道のじゃ口をひねったようにジャージャーと流れていた。                もう一つもどかしかったのは、みんなで運動会の応援団の振り付けを考えていた時。団長が、               「オレらは青組だから、波っぽいのがいい。」        と、言いだして、フラダンスのように手をうねうねとゆらす振り付けになった。ところが、太こに全然合わない。そこで私は、 「もっと、かっこいいと言うか、こういうのは変だから、ビシッとした方がいいと思う。」                 と、意見をを言った。ところが団長は、こう言う。      「ビシッとって?どんな?」                「う〜ん。つまり、かっこよく、引きしめるみたいな感じかな。」                          きっと、伝わっていないだろう。               私は、人間にとって言葉とは、コミュニケーションをとる大切なものだが、ぴったり合う時が少なく、完全なものではないと思う。どうしたら言葉が完全なものになるか考えてみたい。

   講評   onopi

 長文に合わせて身近な例を探し出すことができています。もどかしい様子がよく伝わってきました。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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