国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「間」を考える   くくれ

 「話し上手」の人がいる。しかし、それは「饒舌」とは違う。それは、「間」の取り方にある。「話し上手」の人たちは、意識してか無意識のうちか分からないが、上手く「間」をとっている。確かに、同じような物が並んでいても、かえって効果がない。だから、いかなる名言や名文句が隙間無く並んでいても、それだけでは弱みになる。僕は、「間」を生かし、それにふさわしい内容を話すべきだ。その理由は2つある。
 一つは、緩める場所が無いと全力を出せないからだ。例えば、僕の部活の練習。ランニングや、ダッシュなど、基礎体力作りがメインである(スキー部なので、夏はそれしか出来ない、というのもある)が、休憩も長めになっている(へたれな部員が多いからでもあるが)。要するに、もちろん、百メートル十秒でフルマラソンを走り続けられない、ということである。
 もうひとつは、間を取ることで、注意を引くことが出来るからだ。例えば、校長先生の朝礼のスピーチである。校長先生は、こういう時「エー」や「アー」が異常に多い。(「エー」等を言った回数を数えられるほど)テンポはものすごく悪いが、何を言ったかは思い出しやすい。あれで上手く間を繋いでいたらしい。三年も聞いていながらびっくりした。同じ先生ネタで行くなら、授業中は教科書を読んでいるだけなので、「放送大学」と陰口を叩かれている英語の先生。あの先生は、校長先生と違って、間を取るのがとても上手いとは思えない。そのせいで、みんなが眠くなるらしく、「ラリホーマ」(ドラクエの、相手を睡眠状態にさせる呪文「ラリホー」の進化系。「ラリホーマ」の方が成功率が上がる。)というあだ名が(陰口・悪口とも言う)あるほどだ。昼食後の五時間目にその先生だと、縦一列が全滅していることもある。
 確かに、言いたいことをもれなく伝えることは、正確な情報伝達という面で重要である。しかし、先程述べた英語教師のように、相手が聞いていないのでは意味が無い。話す側はそういうことをちゃんと知っておくべきである。そうしないと、コミュニケーションがつまらなくなったりする。

   講評   kira

 くくれくん、こんにちは。じょうずな要約です。言葉や文章に対して誠実で厳しく臨まれる方の文章でした。「間」の活かし方で内容も充実してきます。話し方で重要な「間」は、じつは私たちのくらしの様々な側面でも必要とされることがわかります。
 「間」が大切な第一の理由は、「間」があることで力を緩めて実力を発揮できることですね。いつも緊張している弓ではだめだということもあります。自身の部活動体験で裏付けました。昔のスポーツは根性で鍛えるものでしたが、最近は科学的になり「間」の効用が認められていますね。
 第二の理由は注意をひけるらですね。早口で勢いこんでまくしたてても、相手にはちっとも伝わらないものです。めりはりをつけて、要点を際立たせたいものです。ここはたいへん愉快にわかりやすく例を挙げられました。校長先生の「エー」は名人級ですね。放送大学先生のあだ名の変遷、笑えました。(生徒としては笑えないかな)
 「間」はさまざまな場面で必要とされます。しかし、肝心なのは「中味・内容」であることは確かです。「間」をうまく活用しながら自らの内面を豊かにしていきたいものですね。
★まとめを「話」に限定しないでひろげるとよさそうです。


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