創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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日本人の脳は Qちゃん
「そこをなんとか」という言い方はきわめてあいまいである。「そこ」とは何をさすのか。「なんとか」とはどういうことなのか。おそらく、これをそのまま外国語に翻訳したら、まったく意味をなさないだろう。つまり、一切のことがらは、それ自体完結しているのではなく、時と場合に応じて、伸縮自在の形をとっているわけである。だから日本人のノーは決して絶対的な否定ではなく、その一部にイエスを含み、イエスが、その中にノーの要素をあわせもっている。それはあるしゅの「自由」であり「寛容」であり希望ですらあると言えよう。日本人は、きめつけを好まず、いつも融通無碍な可能性を残しておこう、とつとめるからだ。
私がこの話を読んでまず一番初めにおもったことはむずかし過ぎて何が書いてあるのかよくはからないということであった。もう一度読み直してみたところ、分かったことは外国人は無理なことや、できないことは、はっきりとノーという事と日本人の場合は絶対にダメと言っているわけではないということだった。
私の姉は去年、国際交流でアメリカに行った。パンフレットにあいまいなことは言ってはいけないと書いてあったのであいまいにいわないように気をつけたそうだ。でも私は自分が覚えてないだけで実は言ってしまっているのではないかと思った。
私は去年キャンプに行ったときにとった写真を、母にCDに焼いてもらいたいと思った。だから
「この間とった写真を今日焼いておいてね。」
というと、母は
「まあ考えておくよ。」
と言った。(・・・ということは今日は焼けないということなのか?)
私がこの話を読んでわかったことは日本人の脳はイエスともノーともはっきり言えないということだった。
講評 tama
日本人は「イエス」と「ノー」をはっきりと言えないと言われます。あいまいさは誤解を招く場合もありますが、相手を傷つけないためのやさしさであるともいえます。どちらがいいとは言えませんが、相手に対する思いやりをわすれてはいけませんね。
≪構成≫ 難しい長文でしたが、上手にまとめられました。
≪題材≫ お姉さんの国際交流のパンフレットでも、アメリカではあいまいなことを言ってはいけないと書いてあったのですね。文化や習慣のちがう人と生活するためには、相手に対する理解が特に必要ですものね。
お母さんの「考えておく」という返事はあいまいなものですが、すぐに断らないところはQちゃんに対するやさしさなのですよ。この出来事に対して「思ったこと」を入れておくといいでしょう。
≪表現≫ たとえかダジャレを入れてみましょう。
≪主題≫ 以前「ノーと言えない日本人」という本があったことを思い出しました(笑)。
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