国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現代の人間   バービー

現代の人間


 人間は他の人間と自由にまじわることが出来る。自由な人間関係の中で、ひとつの例外が血縁の関係、とりわけ親子の関係である。しかし、現代、親子という関係が「問題」化してきた。変化する社会のなかで親とこの経験がまったく異質化してしまった。社会が進歩し、変化するかぎり、親子のあいだには、大きな落差がつくられていく。安定した関係はぐらつき、親子のあいだには一種の緊張関係が生まれてゆく。私たちは社会の変化を受け入れ、新しい親子関係を作っていくべきだ。<<主題>>
 その第一の理由としては、適応力がないと、新しい時代についていけないからだ。私は<<題材>>、最近思う。それは、友達が皆携帯を通じてメールをすることだ。私は携帯を持っていないのでパソコン派だが、もう前の時代(パソコンや携帯がまだなかった時代)とは違う。前はきっと、手紙を通じて連絡をしていた。しかし、今、手紙を使うときは相手の住所だけしか知らないときだ。それか、学校の授業中、友達と話したいときにやる。少なくとも、私は授業中、手紙を友達に渡して話している。これは、友達に直接話すより、案外先生などに見つかりにくいのでとてもいい方法だ。(笑)<<表現>>最近の携帯は、とても便利だ。しかし、怖いところもある。テレビでみた話によると、最近は携帯を持っていないだけで仲間はずれされたり、いじめられたりする。私は幸い、そういう学校に体験入学として入っていないので良かったが、入っていたら多分絶対に他校へ転校している。
 第二の理由<<構成>>としては、よいものは、自然と残っていくからだ。例えば、エジソン。彼がもし、この世にいなかったらきっと『電気』というものは一生存在していなかったかもしれない。そうすると、すべて私たちを刺激する。私が今使っているパソコン、皆が日常でもっとも必要な冷蔵庫や電化製品などすべてに影響を及ぼす。昔の人のおかげで私たちは新しい技術を身につけることが出来た。これは、全て昔の人たちのおかげだ。もうひとつ。もし、日本に原子爆弾が投下していなかったら、戦争はまだ続いていたかもしれない。もし、戦争は続いてなくても、きっと今みたいに平和ではなかったと思う。それに、もし戦争に日本が参加していなく、ずっと鎖国を続けたままだったら、こんなに新しい技術を身につけるともなく、先進国の一員でもなかったかも知れない。それを思うと、戦争はあってよかったんだ、と思う。
 確かに、昔のように親子が同じことを伝えていく方が安定がある。<<主題>>しかし「脱皮できない蛇は滅びる」<<表現>>という名言もあるように、私たちは進化し続ける時代の中で、新しい親子のあり方を模索していくべきだ。<<主題>>

   講評   takeko

 今回の作文ですが、一つ厳重に(シリアスに)知っておかなければならないことがあります。それは、「もし、日本に原子爆弾が投下していなかったら、戦争はまだ続いていたかもしれない。もし、戦争は続いてなくても、きっと今みたいに平和ではなかったと思う」という考え方です。これは、アメリカ人が日本に原爆というものを落として、何十万という民間人をむごたらしい死におとしめたばかりか、原爆による影響で、原爆を受けてせっかく生きのびても、その子どもや孫までもがガンや白血病になって命を落とす、という人類史上許せない行為をやったことへの「いいわけ」なのですよ。アメリカの方々は、原爆にあった人達の写真も見たことがなく、そんなにひどいことになったとも知らされていないので、こういうりくつをうのみにしているのです。
 ですから、少なくとも日本では、これは絶対に言うべきではないことなのです。戦争はもちろん終らせなければならないことですが、そのために、このようなむごたらしい方法がとられていいはずはけしてありません。
 一度広島の原爆資料館に見学に行くといいと思いますが、それはすぐにはできないと思いますので、『「サダコ」原爆の像の物語』という本や、あるいはマンガでは、こうの史代さんの『夕凪の街 桜の国』という本があるので、読んでみてください。
 そして、シンガポールのインター校でこのようなことを言う先生やお友達がいたら、絶対に反論してくださいね。
 戦争を終らせるため、といういいわけのために、原爆のみならず、枯葉剤という毒ガス(ベトナムで、これも生まれた子どもたちは全身に黒いアザがあったり、手足がなかったりします)、一つ落とせば600もの破片になって人間に突き刺さるクラスター爆弾。実際に使用されています。たくさんの子どもの命を奪った対人地雷(ときに、おもちゃに似せているといいます)など、絶対に「いいものだ」と言ってはならないものです。
 それだけは覚えておいてほしいと思いますよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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