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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あいまい文化と日本人   まーりん

 「そこをなんとか」という言い方は外国語に翻訳したら、意訳しても通じまい。われわれはそれを、「義理と人情」のせいにするが、「義理」とは、その理を解きほぐす情けを意味する。「そこをなんとか」という表現の中には、すべて完全ではない、ということだ。この話を読んで一番感心したのは、日本人と外国人では、あいまいさが全然ちがうことだ。日本人は質問されて答えるとき、あいまいな返事をする。「えっと・・・、うん。」とか「今やりたいけど、無理かな。」などだ。反対に外国人は言いたいことがはっきりしている。「ぼくの筆箱、かっこいいでしょう。」と言われたら、「ノー。」と自分の思いをはっきり言う。多分これは、人間の種類によってちがうと思う。
ところで、日本人はあいまいな返事をすると言っていたが、その返事でこまったことがないか考えてみた。例えば、この前こんなことがあった。私が友達の席へ行くと、友達は本を読んでいた。私はその本がおもしろそうだったので、
「読み終わったらその本貸して。」
と言ったら、友達は本を閉じて、
「読んでいいよ!」
と、その本を渡してくれた。
「月曜日までに返してね。」
と、友達が言った。私はちょっとあわてた。本は厚いし、土日は出かけるので読めそうにないと思ったからだ。でも、
「わかった。」
と返事をした。本当に読めるのだろうか。
 月曜日になった。私はまだ半分も読んでいなかった。だから、友達との約束をやぶって木曜日に返した。やっと読めたからだ。相手は別に何も言わなかったが、心の中では「約束をやぶったな。」とおこっていたかもしれない。私は反省した。本を期限内に返さないのは、ホンとにいけないと思う。
 次は、母から聞いた話だ。母が生まれ育った京都では、あいまいな言い方をすることが多いという。それは、人から何かたのまれたときの返事は、外国では「ノー」と答えるが京都では「考えておきます。」と言う。これは「断ります。」という意味だ。京都人は、わざとあいまいに言うのだ。これは相手をきずつけないようにするやり方で、母は「昔から続く気配りの京文化」だと言っている。
 外国人と日本人は、それぞれ文化が全然ちがう。だから、あいまい言葉も最初に書いた通り、人種がちがうからだと思う。あいまいな返事をしていると、お互いがかんちがいをしたり、こまったことになるから大変だということが分かった。私は、もし外国人と友達になって何かたのまれることがあったら、「イエス」か「ノー」か、はっきり返事するコミュニケーションをしたいと思う。

   講評   inoko

 まーりんさん、こんにちは。
そちらも毎日暑いのでしょうね。元気にしていますか?
29日は、第五木曜日なのでお休みです。次回は、8月5日にお電話します。



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