国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   犬や猫ではないペット   四葉のクローバー

 ペットと言っても犬や猫ではない。私達が飼っているのはサワガニと金魚だ。
 サワガニは2年前に、川で捕まえてきたカニだ。2年前の夏休みだっただろうか?家族みんなで川に行った。
「なんか、カニとかおらへんか?」
とお父さんの声がはずむ。2年前の事だから、少し忘れてしまったが、石をめくって探したのを覚えている。それから、カニがちょこちょこっと出て来るのを待ったりもした。まるで流れ星が流れるのを待つ様に。見付けると
「あっ!」
と叫んで、パッとつかんだ。でも大きいカニは、怖くてなかなか手で取れなかった。それからも、家族4人で必死で見付けた。帰り道、車にカニが居るバケツを乗せておくのは、とても大変だった。ふたは無かったから、ビニールをかぶせていただけだったのだ。他にも色々な生き物を捕まえた。でも、もう私達のペットとして生きてはいない。しかし、カニ2匹は元気にどんどん成長していってくれている。はさみの部分をちぎられていたカニも居たが、また生えて来て、どんどん大きくなっている。だいぶん前だが、カニが1匹、冷蔵庫の所に出て来ていた。お母さんが、「なんか朝一、冷蔵庫の所でキュッキュッと音がするなと思って見てみたら、カニがおったんや。すぐに水槽に戻したけど、目茶苦茶びっくりしたわ。」と言っていた。こんなハプニングもあったのだ。
 金魚は1匹だけである。去年の浴衣祭りでお母さんと妹と一緒に40匹位すくってきたうちの1匹である。最初は40匹位居たのだが、水カビ病などの原因でどんどん死んでいってしまった。お母さんが、
「薬入れたんやけど、もうあかんかった。」
と「もしもう少し早く気付いていたら、助かっとったのに」というふうな顔で言っていた。お母さんの気持ちはよく分かる。私は妹と一緒に公園のはしっこの方に死んでしまった金魚を埋めに行った。土の中に入れて最後に土わかぶせると、2人でパチパチ手を叩き、手を合わせて、目をつぶった。やっぱり浴衣祭りの金魚は弱いなと思った。何度も何度も公園に埋めに行き、何度も何度も妹と2人で手を合わせて目をつぶった。今1匹だけ、1年も生きている。お母さんが毎日毎日エサをあげていて、いつも様子を見てくれている。そのおかげで、金魚はいつもスイスイと、まるで、
「私、元気だよ。」
とでも言っているかの様に泳いでいる。
 もうすぐ夏休みだ。また、カニ、捕まえに行きたい。また捕まえて、家に持って帰って来れたら、今居るカニにも仲間が増えて楽しくなるだろう。カニの気持ちがよく分かる。金魚も、また増やしてあげたい。

   講評   tamon


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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