国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   それぞれの象徴   カモミール

 ケーキミックスは日本ではさっぱり売れなかった。日本の食文化におけるお米の重要さは言うまでもない。食生活が欧米化したといっても一日のうちで一番大事な夕食が、いまだにお米中心であるということは、最近の厚生省の調査でも明らかだ。欧米の若い女性が手作りのケーキのよしあしで判断されたように、日本のお嫁さんにとっては、ふっくらした白いご飯を炊くことが重要な課題なのだ。そのご飯を炊くのと同じ器でケーキを作ると、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないか。この様に問題が、民族的な伝統に根ざしている以上、手の打ちようがない。
 私は、以前ハワイに行ったことがあった。そこで三つの思わぬ文化の違いに出会う。第一に、レストランのバイキングに出かけたとき、ブロッコリーやカリフラワーのサラダが出た。それらは生だった。日本ではブロッコリーやカリフラワーはゆでて食べる。それが日常生活の中で当たり前と思ってきたことだった。しかし、それが少し離れた外国では違う食べ方をされていた。そこから、日本とハワイの文化の違いについてよく感じることが出来た。でも、それ以上に驚くべきことがあったのだ。第二に、日本のヨーグルトは、賞味期限が一週間ぐらいのところを、ハワイでは二倍の二週間と、とても長かったのだ。さらにパンには賞味期限の表示がなかった。いつ作られたのか、作られてから何日たっているのか、いつまで食べられるのか、さっぱりわからない。だから、賞味期限が表示してあるのが当たり前だと思っている人達には食べる時に大きな不安が残る。ここから、日本では、当たり前のことが他の離れた場所では、当たり前ではないことも、日常の中には多く含まれているのだということを学ぶことが出来た。
 「昔はほとんどお百姓さんが作ったお米でおなかを満たしていた。」そのことをよく祖母が話してくれた。日本人にとってお米はなくてはならない大切なものだったと思う。その理由は三つある。一つ目は戦争中食事の中で保存のできるものというと干飯にして食べられるお米だけだった。二つ目はお米の量が少なくても空腹を和らげることが出来、しかも腹持ちが良い。三つ目は炊きたての白米の香りを嗅ぐだけで癒され、既にご飯を食べた気になれること。昔も今もお米の大切さは変わらない。炊きたてのご飯を食べた時に笑顔になれることは事実である。だから、文章にあったようにお米を炊くお釜で、香りの強いものを焼くと、においがこびりついてしまうのではないか。この気持ちも、良くわかる。
 日本人にとって、お米は大切なものである。アメリカ人は、お米に対する感情が私たちよりはもちろん弱い。だからこそ、それぞれ国によって、それぞれの文化が生まれてくる。そして、それぞれが違うことを考えるのである。つまり、異文化によって、大切なものも異なり、考え方も、違ってくることが分かる。大切なものが違えば、それに対する意識の持ちようも違ってくるのだと私は考える。文化と考えには、接点があるのだ。そして、日本だけの文化が日本であることの象徴になると思う。

   講評   utiwa

こんにちは、カモミールさん。
アドバイスをとりいれて清書することができました。第一に、第二に…と数え上げていくことで、書く方も内容を整理できるし、読む人にもわかりやすい文章になりました。
あっという間に8月になりますね。夏休みの宿題は進んでいるかな?

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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