国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   苦あれば楽あり   なぞのたびびと

 昆虫は羽化すると同時に食べるものや運動法が変わる。幼虫のころはたくさん草を食べて育ち、羽化して羽を得て飛び回る。昆虫は変態することにより、小さいサイズの短所を解消したという。
「ホタルやカイコは、成虫になると何も食べないけれど、どうしてだろう?」
と、ずっと疑問に思っていたが、この文を読んで、その理由がやっとわかった。飛ぶためには身を軽くする必要があったからだ。
 昆虫の場合、幼虫は草を、成虫はみつをと、食べるものが変わるが、人間はどのようなところが変わっているのだろうか。そこで思いついたのは、算数の計算だ。一年生の時は足し算。2+2+2+2+2=10という風に、同じ数を合計するのに、地道に足して行く。しかし、二年生になると、2が五つで2x5=10と、九九を使って瞬時に解けるようになる。これを活かして三年生では、二ケタの掛け算。四年生ではわり算や分数、小数と、どんどん計算できる範囲が広くなっていく。この成長は、アオムシが羽化して、空を飛びまわる様なものだろう。
 大人になると、計算練習なんかはしなくなる。練習しなくても、子供の時に習った技でなんとかしのげるからだ。夜のおかずに使うじゃがいもの数、スーパーのおつりの計算、A駅からB駅までの所要時間、・・・.よっぽどのことがなければ、大人は計算練習をする必要が無い。これはまさに、ホタルやカイコガが成虫になってからエサを食べないのと同じ状態だ。子供のころ、セッセセッセとやった計算練習=幼虫の時に食べた葉っぱの山、ということになるのだと思う。
 ぼくはこの文を読んで、大人になった時、楽をするために、今のうちにしっかり計算練習をしようと、心に固い決意を抱いた。ウカウカしていられないぞオ〜。しっかりやろう。でも、明日からねェ。

   講評   hira

すっきりして無駄のない内容だ。とても読みやすかったよ。密度の濃い内容に最後のユーモアがスパイスになっていい味をだしているなあ。人に教えてあげたくなる作品です!

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