創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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anogekituu とっしー
あの激痛
それは五才頃の話である。机で、姉と絵を書いていた。
「ねーね(姉)、また、間違えちゃった。」
紙からクレヨンがはみだしてしまった。
「濡らしたティッシュで拭けば消えるよ。」
と姉から言われ、言い終わるか終わらないかのうちに、ティッシュを取り、洗面所に駆け込んだ。ティッシュを濡らし、机に戻ろうとした時だった。
「ゴン」
僕の頭にあの激痛がはしった。濡れたティッシュが手からこぼれて、両手で額を少し押さえた。そして泣いた。おもいっきり泣いた。
「どうしたの。」
と、姉はひどく落ち着いていた。そして、僕の血がでている額を見て、洗濯物を干していた母に「〇〇君が血を出している。」と伝えて、母が飛び込んで来た。
そして、母に病院に連れていってもらった。
「注射しますよ。」
と病院の先生に言われたとき、再びあの激痛が戻ってきたような気がした。そして、また泣いて、いやだと抵抗したが無駄だった。それから、額を二針縫った。その傷は、もう残っていないが、僕の心にぽっかり穴を開けて去っていった思い出であった。
僕の小さい頃は、注射が大嫌いで蘭h接種の時期は憂鬱だった。毒針だと呼んで叫んでいた。しかし、今では全く痛くないと考えて、相当、我慢できるようになったと思う。つまり、気持の持ちようである。
しかし、やはり、痛い思いは避けるようにしたいと思う。
講評 sango
小さなとっしーくんが泣いている姿がとてもかわいらしいです。治ってよかったですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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