低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


これまでの全記事
日本の対話と欧米のディベート(facebook記事より)  2012年10月17日  No.1633
ホームページの記事は→1633


 日本人の対話は、欧米人のディベートとは違います。

 意見の異なる部分を論破し合うのではなく、実例の異なる部分を認め合うのです。


 だから、子供との対話も同じ。

 子供が、「こんなことがあって、こう思った」と言ったら、親は、「お母さんは、そう思わないわ」などと言わずに、「お母さんも、(それと似た話で)こんなことがあったわ」と言うのです。

 すると、お父さんがやってきて、「パパは、ちょっと違うけど、こんなことがあったぞ」などと言うのです。

 そうして、互いに異なる実例を共有し合うのが対話です。


 ときどき、似た例を探すのに、インターネットで検索してホームページをコピーして渡す人がいます。みんなやっていると思いますが(笑)。

 でも、いちばんいい実例は、そういう正確ないデータよりも、お父さんやお母さんの体験談です。


 ところで、お父さんは物事を説明的に理解しているので、なかなか体験談が出てきません。

 しかし、子供が喜ぶのは、お父さんの自慢話です。

 ここで、お父さんが自慢話を始めたときも、お母さんは、「私は、そうは思わないわ」などと言わずに、「私にも、似た例があるわ」と続ければいいのです。


 似た例を広げていくことで、子供の創造力も広がります。

 なぜかというと、子供は、自分の体験と異なる似た例を知ることで、その隙間を埋めようとするからです。


 そして、対話は子供の思考力も育てます。

 対話の中では、「どうして」という言葉がよく出てきます。

 異なる実例を理解しようとするとき、子供はそれを自分の知っているメタ言語で理解しようとするからです。



 今日は、昨日にもまして更に快晴。(超快晴とでも言うのかなあ)

 まだ朝ですが、秋の夜長はみんなの自慢話で家族の対話を楽しんでください。


 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。


 (中根)

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
対話(45) facebookの記事(165) 

 コメント欄
コメントフォーム

日本の対話と欧米のディベート(facebook記事より) 森川林 20121017 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」