作文を上達させるコツは、事前の準備と親子の対話
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国語力をつける根本的な勉強法 6「漢字集の暗唱の方法」  2013年3月26日  No.1774
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=1774      




 48文字の漢字を続けて30回ぐらい声を出して読むと、ひとまとまりの音のつながりとして暗唱できるようになります。
 30回を数えるためには、「正」の字を書いたり、15回折れる紙を使ったりする方法があります。紙を折る方法の方が読むことに集中できます。
 30回音読したあと、暗唱を定着させるために4つの熟語それぞれの頭文字を頭に入れます。例えば「宣言……官庁……朗報……著名……異色……通訳……」なら、「せかろちいつ」です。これは短期記憶の範囲で覚えられます。
 そして、4つの熟語のつながりを覚えるために、それぞれの言葉の持つイメージを連想します。「朗報 貴族 神聖 奮起」ならば、「朗報が届いたので貴族が神聖な気持ちで奮起した」というような連想です。

 1日5分で48文字を暗唱できるようにしたあと、2日目は次の48文字を暗唱し、3日目は次の48文字を暗唱します。4日目は、3日分の文字48文字×3日=144文字を続けて10回音読して暗唱します。5日目も、6日目も、7日目も144文字を10回ずつ音読していると、1週間でその144文字がすっかり暗唱できるようになります。この1週間で、1つの文字について70回声を出して読んだことになります。

 次の1週間は、別の144文字を暗唱します。次の1週間はまた別の144文字を暗唱します。そして、4週目には、それまでの3週間分の文字144文字×3週間=432文字を続けて4回読みます。それを1週間つづけると、432文字を全部まとめて暗唱できるようになります。1か月を通して1つの文字について98回声を出して読んだことになります。

 貝原益軒の提唱した素読法は、論語などを百字ずつ百回読むことでした。しかし、論語などに使われている語彙では現代語の多くはカバーできません。また、今の時代に1日に百字を百回読むという単調な学習法に耐えられる子はほとんどいません。
 益軒の素読法を現代の言葉の学習にあてはめたのが、この漢字集の音読暗唱です。毎日5分の学習で、3か月もかからずに小1から小6までに習う教育漢字約1000字をすべて読めてイメージ化できるようになります。
 そのあと、常用漢字の暗唱をすれば、やはり3か月もかからずに常用漢字約1000字をすべて読めてイメージ化できるようになります。もちろん、常用漢字には抽象的な言葉が多くなるので、だんだん難しくなりますが、暗唱するという基本は変わりません。
 江戸時代に行われていた素読も、子供にとっては難しい抽象的な言葉で埋められている文章を暗唱することでした。だから、大事なのは反復して定着させることであって、その言葉の意味を理解することではありません。
 この漢字力の基礎の上に、問題集読書という難読の練習を行うことが、文章読解の学習の基本になります。

 漢字学習は決してそれ自体が目的なのではありません。漢字のテストでいい点数を取るために、漢字の勉強をするのではありません。 現代の社会で使われている漢字をすべて自由に読めるようにすることによって、どんな本でも読む力をつけるために漢字の学習を行うのです。
 したがって、漢字の書き取りまで無理にする必要はありません。書き取りも確実に行おうとすれば、かえって読みの進度が遅くなります。そして、自由に読めるようになれば、自然にその漢字も使うようになってくるのです。(つづく)
 

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