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12月の森リン大賞より(高校生の部)  2015年2月15日  No.2312
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意見を言おう!
ピット

 最近、日本ではあらゆる所で「国際化」の必要が唱えられている。世界で国際化を目指している国は日本だけである。しかし、欧米でさえも、開かれた民族とは言い切れない。むしろ日本人の方が、自分を閉ざされた国だと認識しているため、心理的に開かれている。日本が「国際化」をめざすのは、やむを得ず強いられているのであって、日本の特殊性を普遍化してくれる絶対善だからではない。私は、他人を基準とせず、自分の道を行くような生き方をしたい。
 そのための方法として第一に、自分の意見を持って、簡単に他人に流されないことだ。日本人は謙虚だ。しかし、それが裏目に出ることがある。空気を読んでしまうのだ。周りの空気を読んで自分の意見を持っていない、または、持っているが言い出せない人がたくさんいると思う。私は、絶対に他人に流される方だと思う。友達から何か頼まれると、ことわれないし、嫌なことでも、嫌だと言い出せないのだ。同じように考えている人は多いだろう。特に、女子。トイレに行くにも、どこに行くにも友達と一緒。友達が言ったことにすぐに同調してしまう。そんなことが多々ある。さすがに、私はトイレにまでついては行かないが、このように友達といつも一緒だと、自分の意見を言うことはないだろう。なぜなら、友達と同じ意見を言えばよいのだから。クラスの話し合いでも、ほとんど意見は出ない。意見を出したら、でしゃばっていると思われるのが怖いからだろうか。私はそんな日本は住みにくいのではないかと思う。しかし、そんな傾向から抜け出せない自分がいる。それがもどかしいのだ。
 第二の方法としては、歴史に残る人の生き方から学ぶことだ。伝記を読んでみると、歴史に残る人はんみな自分をしっかりもち、それを一生貫いている。かの有名なガリレオ・ガリレイは、地動説を唱えたために、法王の怒りにふれてしまい、もう二度と地動説を唱えないようにとサインをさせられた。しかし、ガリレオは自分の信念を曲げず、地動説を信じ続けた。そして、空想上の人物に、地動説を語らせた「天文対和」という本を出したのだ。しかし、それはやはり再び法王の怒りを買い、地動説は間違っているというように強いられてしまった。しかし、ガリレオはその法廷で、ギリシャ語で「それでも地球は動く」と繰り返していたそうだ。このように、どんな障害にぶつかっても、自分の信念を一生涯、貫いた人が歴史に名を残すようなすばらしい功績をあげているのだ。
 確かに、周囲と自分を比較することも大切だ、自分では見つけきれなかった、自分の意見の欠点が見えてくることがある。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という言葉があるように自分の意見を持って行動しなければならない。私は、自分の意見をしっかり持ち、それをきちんと発言し、行動に移せる人間になりたい。

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