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読解問題の解き方の例「浦島太郎はなぜ亀を助けたのか」  2020年2月26日  No.4027
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 読解問題の解き方のコツは、一般論として問題を考えるのではなく、その問題文の中だけの話として問題文を考えることです。

 (1)問題文に書かれている範囲で、(2)必ずしもそうとは言えないものがあるとすれば、(3)それは○ではないという3つのことを同時に考えて選択します。

 そのためには、問題文と選択肢を厳密に読む必要があります。
 逆に言えば、このように厳密に読むことができれば、国語の読解問題は誰でも100点に近い点数を取れるようになります。

 わかりやすい話で、例を挙げてみます。

 問題文に、浦島太郎の話が書いてあり、「太郎は亀を助けました。」とだけ書いてあったとします。
 設問の選択肢が、「太郎は、亀がかわいそうなので助けました。○か×か」となっていた場合、(1)これは問題文の範囲においては、(2)必ずしもかわいそうだと思ったと言えるわけではないので、(3)○とは言えないから×だと考えるのです。

 世間の常識や自分の常識に照らし合わせて設問を考えるのではなく、問題文に書かれてる範囲において、必ずしもそうは言えないというものは○ではないという考え方をするということです。
 これが厳密に読むということです。

 通常の国語の問題では、大体のことが読めていれば正解になります。
 しかし、例えば大学入試センター試験では、点数の差をつけるための試験という性格を持っていますから、問題文を緻密に読むことが要求されます。
 逆に言えば、そういう読み方をすることで、文章を深く読み取る力がついてきます。

 読解検定は、点数が出ますが、大事なことはいい点を取ることではありません。
 間違えたところの理由を考えて自分なりに納得することが最も大事です。

 読解検定の問題に関する質問は、26.●国語の丘の方に入れておいてください。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
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読解力・読解検定(0) 

 コメント欄

森川林 20200226  
 英語の問題も、国語の問題と似ていて、易しいレベルでは英文が大体読み取れればいいのですが、難しい問題になると、文法的に緻密に読み取ることが必要になります。
 だから、大学入試になると、英語の力の半分ぐらいは国語力になるのです。


nane 20200226  
 読解問題を解く力の基礎は、文章を読む力ですが、更にその上に問題を解く力が必要になります。
 この読む力と、解く力は、性質がかなり異なります。
 だから、読む力があっても点数が低いということがあるのです。

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