国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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実力をつける全教科の勉強の土台の上に、思考力と創造性を育てる作文の勉強を  2014年9月1日  No.2204
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 これからの社会を考えると、教育に求められるものは大きく変わってきます。現在の、受験に合わせた勉強から、自身の将来の仕事や生活に合わせた勉強に重点が移っていきます。
 将来の仕事や生活に合わせた勉強とは、全教科のバランスのよい基礎学力の上に(今の高校生の勉強のように、受験科目だけに力を入れた学力ではなく)、思考力、創造力、人間性を育てるような勉強です。

 しかし、今の子供たちの勉強の様子を見ていると、時間をかけた詰め込み勉強によってテストの点数はよくなっていても、真の学力のつく勉強をしているようには見えません。
 なぜ時間がかかるかというと、受験期に入る前から受験に合わせた差をつける勉強に対応しようとしているからです。受験勉強は短期間に集中して取り組むもので、それまでは基礎学力を確実につけることの方が大事なのです。
 そして、なぜ真の学力がついているように見えないかというと、勉強の方法に無駄が多く、勉強の時間が長すぎるために、じっくり遊んだり、考えたり、本を読んだり、自分の好きな勉強をしたりする時間が不足しているからです。

 実力をつける勉強の基本は、毎日同じものを同じように反復し、それを百パーセント身につけることです。問題集なら、1冊の問題集をできない問題がなくなるまでやり尽くすことです。ところが、ほとんどの子の勉強は、8割から9割できたところで新しい教材の勉強に移るようなものになっています。
 その原因のひとつは、今の勉強が、自ら学ぶ勉強ではなく、人に教えてもらう勉強になっているからです。それは、教えてもらわないとわからないような気がする、差をつける勉強を増やしているからです。だから、時間をかけるわりに力がつかないのです。力がつかないから更に時間をかけ、そのために読書や自由な遊びの時間が減り、ますます真の学力から遠ざかるようになっているのです。

 言葉の森では、作文小論文の指導をすることと並行して、これからは、子供たちの全教科の勉強面も見ていきたいと思っています。また、勉強面だけでなく、子供たちの自主的な生活力や他人や自然と共感できる人間力も育てていきたいと思っています。
 これまでは、勉強は自分でするものと考えていたので、言葉の森では勉強面の指導はあまりしていませんでした。しかし、多くの子供たちの勉強の様子を見ていると、勉強の仕方の能率の悪さが、読書不足や生活の余裕のなさを生み出し、それが作文力や思考力に影響しているとわかってきたからです。

 言葉の森では、今後、自然寺子屋オンエア合宿という企画で、子供たちの毎日の勉強も見ていきたいと思っています。

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