国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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国語のテストを見れば、成績の上がらない原因がわかる  2014年10月21日  No.2246
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 ときどき、「国語の成績が悪かった」という相談を受けることがあります。
 対策は簡単です。そのテストを持ってきてもらい、問題と解答とその生徒の答えを見るのです。すると、おのずから成績の悪かった原因がわかってきます。
 しかし、これは一人ひとりの対応が必要で時間がかかるので、すぐにできるわけではありません。基本は、家庭でお父さんやお母さんがやっていくといいのです。

 国語に限らず、算数数学でも、英語でも、小中学生の勉強は、基本的に難しいものは何もありません。もちろん、高校生の勉強も同じです。
 答えがあり解法があるものは、本来できるようにできているものです。確かに、受験用の問題は点数に差をつける必要があるため、難しく作り込んであるものもあります。それでも、途方に暮れるほど難しいものはありません。そして、途方に暮れるような問題は、もともとできなくても合否には影響しないのです。

 テストを持ってきてもらうと、いろいろなことがわかります。
 中学生の国語の問題で漢字ができていない場合、それが出題範囲の決まった問題であれば、単なる勉強不足です。対策も何もありません。テストの1週間か10日前から、いつどの教科の勉強をするか決めておき、そのとおりやっていればいいのです。

 しかし、中学生は、そういう予定を立てて勉強をするということに慣れていません。最初は、親が手順を示してあげる必要があります。何の手助けのせずに、「もう中学生なんだから自分でやりなさい」では、やはり中学生ではできない子の方が圧倒的に多いのです。
 親が手順を示すといっても、模範的な手順を示すのではありません。もし、親が自分でテストを受けるとすれば、こういう日程で勉強するだろうという主観的なものでいいのです。
 大事なことは、子供が、勉強には計画が必要だということをわからせることです。

 国語の勉強で文法問題ができていない場合は、教材が不足しています。薄いものでよいので、国文法の参考書・問題集を購入しておく必要があります。
 試験前に、出題範囲を5回読んでおけばいいのです。

 国語の読解問題ができていない場合は、理詰めに解くという解き方のコツを知ることです。それは、言葉の森のページに出ています。
 これは、やればすぐに成績の上がる方法ですが、やっていない生徒がほとんどです。

 記述の問題ができていない場合は、必要字数でまとめるのに慣れていないのがいちばんの原因です。
 読解長文をもとに、要約や感想を書く練習を毎日していくことです。正解を目指すのではなく、毎日書き慣れる練習をしていきます。

 塾に行っているのに成績が悪いという場合は、家庭で宿題に取り組むような時間がないことが原因です。
 勉強の時間というのは、塾で先生の話を聞いている時間ではありません。家庭で自分で勉強をしている時間です。
 そして、家庭で自分で勉強する時間があれば、塾に行く必要はもともとありません。塾の時間はほどほどにして、家庭での学習時間を充実させていくことが大切です。

 しかし、もっと大事なことを言えば、実は成績などどうでもいいのです(笑)。
 受験期になれば、どの子も何も言わなくても真剣に勉強に取り組むようになります。
 そのときにぐんぐん力をつけていく子は、それまでにいろいろな本を読んだり、自分で考えたりしていた子です。そして、受験期の半年か1年で大幅な大逆転をしていくのです。
 勉強だけしていて成績のよかった子は、受験期には逆に伸び悩みます。

 だから、いちばん大事なことは、成績にとらわれず、しかし毎日の実力のつく勉強をすることです。
 その代表的なものが、読書と問題集読書です。
 その問題集読書を、言葉の森では、今後もっと取り組みやすいものにして、小学校低学年から家庭学習としてできるものにしていきたいと思っています。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
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