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言葉の森と寺子屋オンエア(その2)寺子屋オンエアと他の教育方法との違い  2014年11月5日  No.2252
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 寺子屋オンエアは、ウェブ会議システムを使って、少人数での自宅学習を毎日チェックして指導する仕組みです。
 これまでこういうシステムで勉強を教えているところはなかったので、ただ説明をしても実感としてわかりにくいと思います。そこで、既にある従来の勉強法の弱点と比較する形で説明します。

 第一は、通学式の学校や塾での一斉指導との違いです。通学式の一斉指導という教育法の利点は、友達との交流ができることと、教える側の負担が少ないことです。しかし、通学の弱点は、通うのに時間がかかることです。また、一斉指導の弱点は、わかる生徒にとっては参考書を読んで自分で勉強すれば講義を聞くよりももっと能率よくわかることと、わからない生徒にとってはわからないまま講義を聞くだけで終わりになってしまうことです。
 これに対して、寺子屋オンエアの指導の長所は、わざわざ通わなくても自宅で勉強できること、それぞれの生徒が個別に自分に合った勉強をすることができ、その方法もチェックしてもらえることです。

 第二は、紙媒体の通信教材との違いです。紙媒体の通信教材の利点は、自宅でできること、比較的低価格でできることです。弱点は、子供が自分で勉強を始めるのが難しいので親の指示が必要になること、紙の説明だけで理解できるように作らなければならないので、低学年向けの簡単なものは一律に作成できるが、学年が上がると個々の生徒の理解度の差には対応できなくなることです。
 これに対して、寺子屋オンエアの長所は、先生が生徒の勉強状況をチェックできるので、親の指示がなくても勉強が始められることと、個別に対応できることです。

 第三は、通学式の個別指導の塾や、自宅に教えに来てくれる家庭教師などとの違いです。個別指導や家庭教師の利点は、生徒に応じた個別対応ができることです。弱点は、比較的高価なこと、友達との交流がないこと、通学や訪問というものは距離に制約されているので必ずしもよい先生と出会えるとは限らないことです。
 これに対して、寺子屋オンエアの長所は、個別指導でありながら、友達との交流もできることです。また、ネット上の指導のため距離の制約がないので、生徒と先生の相性なども柔軟に調整できることです。

 第四は、ネットを使った通信教育との違いです。ネット教育には多様な可能性がありますが、今出ているものは、紙媒体の通信教材をそのままネット化して発展させたようなものがほとんどです。
 ネットを使っているので、堤出や返却などのスピードがあります。また、紙媒体のものよりもマルチメディアで魅力的な教材が作られ、しかも紙媒体のような印刷や郵送のコストがかからないディジタル配信なので、かなり低価格に作ることができます。

 この典型的な例が、アメリカのMOOCに見られるような一流の授業と優れた教材の無料配信システムです。このネット教育の分野は、いずれはグローバルな数社の寡占状態になると思われます。特に理数系の分野は世界共通ですから、世界の理数系教育を、世界的な1社か2社が独占するというような状態に近づいていくと思います。

 ネット教育の利点は、自宅でできること、優れた教材が低価格で提供されること、マルチメディアの面白さがあること、堤出と返却にスピード感があることなどです。
 しかし、今のネット教育の弱点は、これまでの紙媒体の通信教育をネット化しただけというところにあります。そして、ネット教育を行う企業側の動機は、コストを下げることにあるので、個別指導ではなく一斉指導をスモールステップ化したものになります。そのスモールステップの勉強を生徒が進めていく動機は、ミニテストの評価によって引き出すという形になるのです。

 今のネット教育の弱点は、優れた教材をスモールステップ化した形のものが多いので、低学年の易しい課題のときは誰でもできますが、学年が上がり個々の生徒の得手不得手が出てくるようになると、できる子とできない子の差が出てくるようになります。それをテストで動機づけしても、やはりできる子とできない子の差は出てきます。
 その結果、今の学校や塾の一斉指導が直面している問題である、中間の位置にいる子を焦点に当てた勉強にならざるを得ない面があるのです。

 寺子屋オンエアは、一斉指導ではなく個別指導の教育です。また、授業を教えるような教育ではなく生徒の自学自習を促す教育です。また、生徒が孤独に勉強する教育ではなく、生徒相互の交流も生かす教育です。
 こういう形の教育であれば、できる子はできる子なりに、できない子もできない子なりに、自宅で自分のペースで、個別の指導を受けながら、友達との交流も生かして勉強を進めていくことができます。

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