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子供との対話を充実させる親の読書  2017年11月28日  No.3098
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 学校を卒業し大人になると、特に何かを勉強する必要がなくなるということがあります。
 仕事の多くは、その場で理解して慣れることが中心ですから、本を読む必要というものはあまりないのです。
 特に、一般教養のジャンルに属する本は、自分の好きなものを息抜きに近い趣味として読むということはありますが、自分自身の向上のために読むということが少なくなります。
 それで、日常生活は回って行くからです。

 しかし、こういう読書の乏しい生活を続けていると、子供との対話が次第に活気をなくしていくように思います。
 子供でも小学3、4年生になると、日常生活の中でなぜだろうとかどうしてだろうと思うことが増えてきます。
 また、自分なりに新しく思いついたことも出てきます。
 親が本を読んでいると、そのような子供の疑問や発見に、なぜか打てば響くような対応ができることが多くなるのです。

 子供は日々成長しています。
 親は、年齢が上だというストックで、しばらくは対応していけます。
 しかし、世の中の変化は昔よりはるかに早くなっています。
 次々に新しい考えや、新しい概念、新しい言葉が生まれています。
 親も子供と同じスピードで日々成長していくことが、子どもとの対話を充実させることになるのです。

 このことに関連して少し心配になるのは、高校生の不読率が高まっていることです。
 小学生のときにいくら本をたくさん読んでいても、高校生のときに本を読む習慣がなくなれば、そのまま大人になっても読書のある生活にはなりません。

 読書は、毎日行うのが基本です。
 一種の生活習慣ですから、数日間読書から遠ざかると、そのまま本を読まない生活が普通になってしまいます。
 社会人になっても、自分で目標を決めて1日に1回は本を開くということをしていくといいのだと思います。

 そういう点で、子供の思考発表クラブの毎週の読書紹介のようなことを、中学生や高校生や、更には大人どうしでもやっていくといいのかもしれません。

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読書(95) 

 コメント欄

森川林 20171128 1 
 毎週行っている思考発表クラブで、子供たちの読書紹介の仕方が次第に上手になっています。
 最初は、どの子も、その本のあらすじを長々と言ってしまうことが多かったので、「いちばんおもしろかったところは……」と焦点を絞って言うようにしていました。
 しかし、毎回やっていると、その本のあらすじや要約を完結に述べて紹介できる子が増えてきたのです。
 また、この本の紹介をするということが、子供の読書生活を充実させているようです。


nane 20171128 1 
 作文の書きやすさは、低学年のころは自分の経験から来ていますが、学年が上がると読書から来ることが多くなります。
 「書くことがない」と言う子の多くは、本を読まない生活になっています。
 本を読んでいると、どういうテーマでも迷わずにすぐ書き出せるのです。
 その場合の本は、特に難しい本である必要はありません。
 何しろ、ほぼ毎日読むという生活をしていることが大事なのです。
 この読書生活の差が決定的につくのは、高校生以降だと思います。

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