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親子の対話は読書よりも効果がある  2018年3月1日  No.3216
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 子供の頭を良くするのは読書と対話です。

 読書は、ある程度難しい本を楽しく読めるようにならないと力がつきませんが、親子の対話は、もっと直接的な効果があります。
 それは、親が子供の反応を見ながら、その子の理解できる範囲で難しい話を面白おかしく話すことができるからです。

 作文の勉強で力がつくのは、作文の予習シートなどで、この親子の対話ができるようになるからです。

 ところが、この親子の対話が難しいと考えるお母さんもいます。
 その理由は三つあります。

 第一は、親が子供の話を聞き出そうとしていることです。

 子供にはまだ予備知識が少ないので、親子の対話の中心になるのはあくまでも親の方です。
 子供は、その親の話を聞きながら、だんだんと自分らしい考えとその考えを表す語彙力を身につけていくのです。

 第二は、親が準備をしていないことです。

 子供が小学校低学年のころは話す内容が身近なことなので、それほど準備をしなくても面白い話はできます。 しかし、子供が中学年になり感想文の課題を書くようになると、親もある程度その文章を読んで自分なりに子供の興味持ちそうな話を考えておく必要があるのです。

 例えば、パスツールの話で、子供が、「お母さん、発酵と腐敗とどう違うの」などと聞いてきた場合、親が準備なしに辞書的な知識を話すだけでは、多くの場合そこで話は終わってしまいます。

 しかし、事前に準備がしてあれば、子供の興味を持ちそうな面白い話ができますし、場合によってはそこから親子の実験、観察などへと話を発展させていくこともできます。

 子供に面白い話をしてあげるための材料を探すということは、決して時間のかかる面倒なことではなく、大人であれば少し努力すれば実行できるむしろ楽しいことなのです。

 第三は、親の話が知識や意見中心になり、子供が興味を持たなくなる場合があることです。

 知識や意見が話の中心になると、その話は親の個性が感じられる話になりません。
 本を読めばわかるような話をいくらしても、子供は興味を持たないのです。

 大事なことは、親が自分の体験談を話すということと、そこにできるだけ自分の創造的な考えを入れるということです。
 子供と話すときこそ、そういう努力と工夫が必要なのです。

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対話(45) 

 コメント欄

森川林 20180301 1 
 読書で難しい本を読ませるのは大変ですが、親子の対話で難しい話を面白く話すことは比較的簡単にできます。 そして、その対話の中で、子供の理解力、語彙力、表現力が伸びていくのです。


nane 20180301  
 子供が、作文の予習として、「お母さん、○○のことで、何か似た話ある」と聞いてきたとき、親は、あっさり「ない」とか、「自分で調べなさい」とか言わないことです。
 こういうときこそ、親子の知的な対話を始めるチャンスなのです。

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