国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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AIでできないもの  2021年10月24日  No.4355
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●動画:https://youtu.be/ztnDNCQfDUs

 AI(人工知能)という言葉をそのまま受け取ると、やがてAIが人間を超えるのではないかと思ってしまう人がいます。

 一方、AIにでできないことというと、感受性とか想像力とかいう定義の不明確な言葉で考えようとする人もいます。

 このどちらも、AIと人間の本質的な違いを理解していません。

 人間とAIが異なる最も大きな点は、人間は、生きるための欲望を持っているところです。

 よりよく生きたいという欲望を持っているからこそ、何も問題のないように見えるところに問題を発見する問題意識を持ち、何もないところに新しい未知のものを創造しようとする創造意欲が出てくるのです。


 では、思考力とは何かというと、低い思考力は、AがBでBがCならAはCであるというような論理の道筋を追う力です。
 高い思考力は、相異なるものの同一性と、同一であるものの異質性を見つける力です。
 この高い思考力は、主に言葉によって支えられています。
 また、数学は、数や図形という「言葉」を使って考える思考力です。


 共感力は何かというと、自分と他者との一体感です。
 その共感力は、あらゆるものを愛する力と、幸福に生きる力と結びついています。


 これからの教育で大事なことは、知識を詰め込み再現する力を育てることではなく、創造力、思考力、共感力を育てることです。

 そのために何が重要かというのは、人によって様々な考えがあると思いますが、私は、読書と対話と熱中できる遊びと自然だと思います。
(読書は、楽しい読書と難しい読書の両方が必要です。)

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 コメント欄

森川林 20211024  
 AIに対する過大評価と過小評価があると思います。

 AIの優れている点は、エゴを持たないことです。
 だから、正しく使えさえすれば、最大多数の最大幸福のようなことを目標にすることができます。
 人間には、まずこれはできません。

 AIの弱点は、生きるための意欲を持たない点です。
 知能というソフトは、いくらでもコピーできるので、よりよい生き方をしたいという意欲がもともとないのです。

 だから、人間の目指す分野は、感性とか想像力とかいう定義の不明確な概念ではなく、人間が身体と意欲を持っているがゆえに生まれる創造力と思考力と共感力です。

 今後の教育も、子育ても、この方向で行っていく必要があります。

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