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どんな本を読んだらいいか(その2)  2009年4月18日  No.457
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 子供にどういう本を読ませたらいいか、という話の続きです。
 第一は、有名かどうかを基準にしないということです。第二は、フォア文庫などのシリーズ化された本から選ぶということです。

 第三は、本の奥付を見て選ぶことです。出版年数の古いものや版の多いものは、それだけ人気のある本だと言っていいと思います。例えば、「世界の歩み(上・下)」(林健太郎著 岩波新書)は、1950年に初版が発行され、これまでに50回以上も版を重ねています。初版の発行からこれまでの長い歴史の間に、ベルリンの壁の崩壊など様々な歴史的事件がありましたが、それにもかかわらず、この本に書かれている歴史観は古さを感じさせません。このような本が古典といわれる本だと思います。
 第四は、社会や理科などのノンフィクションの分野の本は、図書館を利用するということです。例えば、中学生高校生向けの「ちくま少年図書館」の全100冊のシリーズは、どの本も優れた内容の説明文のジャンルの本です。しかし、大きな書店でも数冊しか置いていません。ところが、図書館には通常100冊全部がそろっています。つまり、いい本でありながらあまり売れない本は、図書館を利用しないと読めないということです。
 また、現在、アマゾンなどのインターネット書店を利用する方法があります。ネットを利用すると、ほかの人の評価がわかったり、関連する本がわかったりするので、いい本を選びやすくなります。インターネット書店は今後もっと利用されるようになると思います。クレジットカードの登録に不安を感じる人も多いと思いますが、クレジットカードの先進国アメリカでは、カードを不正に利用されたら保険でカバーし、すぐに新しいカードに切り替えるというドライな対応が定着しているそうです。日本もいずれそのようになると思います。

 次に、いかに読むかということです。これは実は、何を読むかということよりもずっと大事なことです。重要なことは、家庭生活の中で本を読む時間を確保するということです。小学校では、学校で読書指導を行ったり、10分間読書のような運動を行っているところもあります。しかし、それらに頼って、読書は学校でするものだと考えていると、かえって本を読まない子になってしまいます。読書は学校でしてもらうものではなく、家庭でするものだと考えることが大切です。
(つづく)

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